「もちろん、私のところには連絡すらありません。肉親なのでメールも電話も拒否設定にはしていませんでしたが、妹は私に言ったら再婚を反対されると思って報告するのを嫌がったのかも」
妹の新しい夫は彼女より4つ下。実際に会ったという母親によれば、「別にチャラチャラしている感じもなく普通の真面目そうな男性」とのことでしたが、入籍から8か月と持たずに離婚してしまったそうです。

「二度目の離婚も不倫によるものでした。けど、前回と違って今度は妹がされた側。結婚後、旦那さんの残業や休日出勤が急に増えたらしいのですが、職場の若い女性社員とデキていたらしく彼女とデートするためにウソをついていたみたいです。
妹は証拠をつかんでいたわけではなかったようですが、もともと感情の起伏が激しいタイプ。声を荒げて問い詰めたそうで、最初はしらばっくれていた旦那さんも逆ギレする形で不倫を認めたというのが真相のようです」
しかも、妹さんの夫は口論の後に家を出て行ってしまい、そこからは離婚一直線。彼女は別れることを考えておらず、夫婦関係の再構築を望んでいましたが、夫の意思が固く最終的にそれを受け入れるしかなかったといいます。
「当時、妹もすでにアラフォー。彼と別れてしまったら年齢的に結婚が難しいと思ったのかもしれません。離婚後は母に散々愚痴っていたようですが、『アンタだって前に同じことをしてるくせにどの口が言うんだい!』って叱られて何も言い返せなかったそうです。
一応、あんなのでも妹なので幸せになってほしいと願っていましたが、離婚の件は相手こそ違いますが完全にブーメラン。さすがに同情できませんよ」

おまけに最初の夫は息子さんを連れて遠方の実家に戻って転職。面会は拒否されていないものの、気軽に会いに行ける距離でもありません。
「以前は年2~3回会いに行っていたようですが、今はコロナの影響で1年半以上会えていないようです。それでもまだ新しい彼氏ができていればいいですが、二度目の離婚以降はずっと独り身。
今年、親族の葬儀で久しぶりに会った妹は、私より年上かと思うくらいに一気に老け込んでました。そもそも最初に自分が不倫しなければ、今も家族3人で幸せに暮らせてたはずなんですけどね」
自業自得といえばそれまでですが、その代償はあまりに大きかったようです。
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<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>
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一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。