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夫にセックスを拒まれ「ごめんね」と謝ってしまう妻のしんどさ。松本まりか“レス妻”に

「しない理由」「したい理由」をお互い話せないのはなぜ?

 夫婦といえども、セックスするのは義務ではない。しなければいけないものでもない。だが以前にも書いた通り、コンセンサスが得られていないのが問題なのだ。そして「しない理由」「したい理由」をお互いに話せないのはなぜなのか。  日本に「セックスレス」という言葉が入ってきてから、すでに30年がたつ。当時は「女性からセックスのことを話すなんて、たとえ夫婦でもはしたない」という風潮は確かにあった。だが、その後、アメリカのドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』が日本でも大流行し、セックスについて女性たちが自分の正直な気持ちを話すのは悪いことではない、むしろ女性たちも欲望について考えてみようという風潮が盛り上がってきた。

「子ども」を盾にして、世間と自分を比べる主人公

 それでも、ドラマの中の純は「子ども」を盾にする。自分の欲望を、「子どもがほしい」にすり替えている。「この年ならみんな子どもがいて当然」というのも、世間と自分を比べているから出てくる言葉だろう。  30年前と変わらない女性心理ではあるが、今も一部では、これがリアルなのかもしれないと感じる。独身時代に恋愛をし、女友だちとセックスの話をしていたとしても、「結婚」するととたんに性が子どもと直結してしまうのは、いささか不思議なのだが“現実”でもあるだろう。そしてそれがリアルなら、あと一歩、夫に対して踏み込んでみたらどうかと言いたくなる。  自分から踏み込まなければ関係は変わらない。関係が変わらなければ、セックスレスは固定化する。そして心を明け渡せない夫婦生活が続くのだ、延々と。35歳、結婚8年目、セックスレス5年の純が、どう変わっていくのだろうか。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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