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『最愛』吉高由里子、圧巻の演技力と“透明感”。美しい涙に切なさ爆発

今期イチとの呼び声も高い、吉高由里子主演のドラマ『最愛』(TBS系、毎週金曜夜10時~)。ストーリーが一気に展開した第4話、ラストは衝撃的でした。今週からますます目が離せない本作。今回は出演する女性陣の魅力と共に、今後の見どころをご紹介します。
TBSテレビ 金曜ドラマ『最愛』

画像:TBSテレビ 金曜ドラマ『最愛』公式サイトより

せつなすぎる衝撃展開だった第4話のおさらい

新薬の説明会会場で襲われた事件をきっかけに、いわれのないデマの記事が出回ってしまう真田梨央(吉高由里子)。それにより新薬の開発と社長の立場、両方において窮地に立たされます。そんななか、捜査本部が追跡中に見失った梨央を迎えにいく大輝(松下洸平)。束の間、居酒屋で学生時代の思い出を語り合います。店を出た帰り道、大輝に全ての真相を打ち明けたい衝動にかられた梨央。それを堪えながらも「大ちゃん、私やってないよ……殺しとらん」と伝えるのです。「信じるよ。お前やないってこと俺が証明する。だから薬あきらめんな」と応える大輝。思い合うふたりの絆が見えました。 後日の役員会で、新薬開発と社長の続行を勝ち取った梨央。一方、大輝は殺害された男性・昭(酒向芳)に500万円を渡した男――専務の後藤(及川光博)が手を組む情報屋(高橋文哉)――について聞き込みをしていたところ、遭遇して追いかけます。すんでのところで逃してしまった大輝。その後、大輝の携帯に非通知で着信があり、あるファイルを見るよう指示が。同時に、梨央にも動画が送付されました。それは、昭が殺害される一部始終を撮ったもの。昭を殺したのは失踪した梨央の弟・優で、謎の情報屋の正体もまた、優だったのです 「情報屋=優なのでは?」という推察は当初から聞かれていました。でも、まさかこんなに早く正体が分かり、しかも優が昭も殺人もしていたなんて! 展開のスピード感に驚きながら、大切な人が犯人だと知った梨央と大輝の表情に胸が締め付けられるようなラストでした。

吉高由里子の透明感! 嫌味にならない女性像に好感◎

女性からしたら、三角関係のヒロインになっている女なんて鼻持ちならない……と思われがちなのが世の常。ですが、本作の吉高由里子は、観ている女性をざわつかせない納得感を醸し出しています。 同じくラブサスペンスとして放送され“魔性の女”を演じた『危険なビーナス』では「吉高由里子に“魔性”はハマらない……」という意見も散見され、本作についても筆者ははじめ懸念していました。ですが、余計なお世話とはこのこと(笑)。なんと15年前の女子高生だった梨央の役も、自身で演じた吉高。実年齢(33歳)からしても15年前ですよ?! それなのに全く違和感がないから驚きです。
事件前の天真爛漫で純粋に大輝を好きな青春期は、まるで少女のような透明度の高い演技を披露。そこから一転、15年後には実業家としてたくましく成長した梨央を、ミステリアスな大人の女性として見事に演じ分けており圧巻でした! 15年ぶりに大輝と会った際には、強がっているような部分も見せていた梨央。前回の第4話で話題となった信号待ちのシーンでは、再会してから改めて認識した大輝への想いと、仕事に対する強い信念から溢れた美しい涙に切なさが爆発しました。優が殺人を告白したことにより、さらに窮地を迎えた梨央を吉高がどう演じていくのか。ますます目が離せません。
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実は毒親? 薬師丸ひろ子の怪演も光る
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