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今、町田啓太がアツい!『SUPER RICH』を“チェリまほ”妄想全開で解説

ピュアでプラトニックな胸アツ展開

 安達が童貞のまま30歳の誕生日を迎えた朝、触れた相手の気持ちが分かる魔法を手にしてしまったせいで、会社のエレベーターでつい黒沢の心の声を聞いてしまったことがすべての始まり。まさか同期の黒沢が自分に恋心を寄せていたとは。初めこそ受け入れられなかった安達だったが、こんなに自分のことを思って大切にしてくれる黒沢の存在を逆に大切に感じるようになる。  けれど、葛藤は当然ある。毎回、黒沢の声を聞くことで本心を確かめ、「そんな展開、自分には無理」とつい逃げてしまうことも多々ある安達。それに対して時に悲しげな表情を見せる黒沢の切なさ。  二人の蜜月までにはそう時間はかからなかったが、とにかくピュアでプラトニックなその関係性と心の交流は、安達と黒沢だけでなく、視聴者にとっても非常に特別な時間だった。

『チェリまほ』バイアス全開で考える『SUPER RICH』

 そんな『チェリまほ』コンビが約1年ぶりに再共演を果たしたのが、『SUPER RICH』だった。それはちょうど『チェリまほ』ロスが続いた1年間でもある。ドラマの世界を超えて、この現実でも赤楚と町田が安達と黒沢のような蜜月関係だと想像する妄想に歯止めはかからない。  今度のドラマでもきっと二人のピュアな恋愛が見られるはず。そのくらいの衝撃だった『チェリまほ』バイアスを通してしかもはや赤楚と町田を考えられないのは、問題があるのだが……。  とは言え、妄想と期待に罪はない。むしろ特権的正義である。何しろバイアスを通して見た方ほうがこのドラマは断然面白い。期待に胸を膨らませた第1話では、残念ながら赤楚と町田のやり取りは描かれなかったが、その後、回を追うごとに江口演じるヒロイン氷河衛を取り合うライバル関係になっていく。その様子にいい意味で期待を裏切られながら、ドラマ展開の行方が気になり始めた。  すると先日放送の第5話で遂にその瞬間がやって来た。毎月の支払いに追われ自転車操業同然の実家のために200万円を用立てなければならない春野優(赤楚衛二)がライバルであるはずの宮村空(町田啓太)に正座で頭を下げて借金する場面。会社のお金からは貸せないが、「俺が自分の貯金を貸してやる!」と宮村が意外な心意気を示す。危機を救われた優は深く頭を下げて、その場面は静かに終わる……。
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黒沢的愛情の深さを見せ始めた宮村役
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