また、政策課題にDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が挙げられる中、自前のキャッシュレス決済「アイ・リッツペイ」で存在感を示す
アイティフォーにも期待を寄せる。
「メインである、住宅ローンや家賃といった債権回収をコールセンターではなくショートメールで自動化するシステムは、地銀やカード会社に食い込んでいるので、今後も広がるのではないでしょうか。配当は2%台で、株価の割安度を示すPERも10倍以下。まさにお買い得と言えます」
アフターコロナ銘柄では、展示会やイベントの運営会社、博展を推す。コロナ禍で大打撃を受けた同業他社を尻目にデジタル展示会で窮地をしのいだ企業だ。
「コロナ禍で中止・延期になっていた展示会がリバウンドで広がる可能性がある。展示会は声を発しないし、戻りやすいのではないでしょうか。V字回復という業績予想を出していますしね」
他にも、配当が4%近い石油開発の
INPEXや、鶏卵業の
ホクリヨウなども候補に挙げる。
「いずれもPER(※)が10倍以下。INPEXは構造的に供給を過剰に増やせないので、原油の高止まりは続くでしょうが、それでも現状の株価が割安なので買いやすい。ホクリヨウは第1四半期が好調。通常は利益率が1%なので、2%に上がるだけでも利益は2倍になるのでインパクトが大きい」
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※PER:株価÷1株当たり純利益。PERの数値が低いほうが、株価は割安と判断される。
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※推位等の情報は11月19日の終値
【DAIBOUCHOU氏】
信用取引を使ったハイレバレッジな取引で不動産株に集中投資し、’06年には資産10億円台まで伸ばす。リーマンショック以降は、中小型株への分散投資にシフト
取材・文/北條康弘 図版/ミューズグラフィック