M-1で同じ50歳の錦鯉・長谷川に勇気をもらった夫
「Nは特にお笑好きという訳ではないですが、昨年のM-1から錦鯉を好きになったみたいで、テレビに出ていると観たりしていましたね」
才能あふれる若い芸人さん達に混じって、自分達のスタイルで漫才をする錦鯉に夫はクギづけになっていました。
「そしたら錦鯉が優勝した瞬間、Nが目をうるませて『俺も素直に一生懸命頑張れる、愛くるしいジジィになりたい。西島秀俊はハードル高いけど、まさのりさん(長谷川雅紀)なら目指せる気がする」って言い出して、その前向きな発言に嬉しくなりました」

夫は「もう“歳のせい”という言い訳はやめたいから、もし言ったら注意して欲しい」と明奈さんに頼んできたそう。
「それからNはかなり元気になったので、男性更年期障害ではなかったみたいです。まさのりさんの体力のなさを反面教師にするといい、筋トレを始めたんですよ」
夫は愛くるしいジジィになり、なおかつ体力もあり健康という最高の形を目指して頑張ることに決めました。
「ずっと錦鯉には活躍して欲しいので、まさのりさんも体力作りして欲しいってNが言っていました。ていうか、自分も始めたばかりのくせにエラそうですよね(笑)
相方の隆さんも通風だそうだし、本当に2人とも健康に気をつけて末長く漫才を続けて欲しいですよね」
夫は、今でも毎晩のようにM-1で錦鯉が優勝する瞬間を観返しては、涙しているそうです。
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<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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