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『ミステリと言う勿れ』菅田将暉なら安心!漫画と実写をつなぐ“言葉の説得力”

 1月開始のドラマで見逃せない1本は、何といっても『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系、月曜よる9時~)ではないでしょうか。累計発行部数1,300万部を突破する田村由美の同名漫画を、菅田将暉主演でドラマ化した本作。多くのファンをもつ大人気の原作ゆえに、配役を巡ってはずいぶん前から賛否が飛び交っています。
『ミステリと言う勿れ』

画像:フジテレビ『ミステリと言う勿れ』公式サイトより

 早くに情報解禁されていたので、1月10日スタートは「ようやく!」といったところ。筆者も原作ファンとして、不安と期待に胸を膨らませて観る予定です。

菅田将暉、淡々としゃべりまくる主人公をどう演じる?

 主人公の久能整(くのう・ととのう)は、天然パーマがトレードマークのちょっと風変わりな大学生。カレーをこよなく愛しており、友だちも彼女もいない…そして、とにかく良くしゃべる。「どこでそんなこと知ったの?」というほど膨大な知識をもっていて、独自の価値観でそれを展開していきます。  彼は周囲でなにが起こっていても、しゃべらずにはいられないのです。しかも「えっいまそこ?」という独特な切り口、「えっなんでそう思う?」という独創的な発想。客観的に見ている分には面白いですが、実際に関わる周囲の人からは「うざい、面倒くさい」と思われるキャラクターです。  そんな整(菅田将暉)が、近所で起きた殺人事件で犯人の容疑をかけられるところから、物語はスタートします。自宅で大好きなカレーを作っていると、刑事に任意同行を求められ取調室へ。事情聴取がはじまるのですが、整の“しゃべり”によりスムーズに進みません。脱線する話題、警察の矛盾への指摘、一筋縄ではいかない整に刑事たちは振り回されていくのです。
田村 由美『ミステリと言う勿れ』

田村 由美『ミステリと言う勿れ』(小学館サービス)

 『ミステリと言う勿れ』という漫画は各エピソードで必ず「事件」が起こります。だからジャンルで言えば“ミステリー”なのですが…原作ファンの皆さんはご存知のとおり、『ミステリと言う勿れ』でメインとなるのは、整の「会話劇」。事件の展開や犯人を推理することは、二の次、三の次なのです。  それほどまでに、整から発せられる、既成概念に対する疑問や、物事への哲学的な視点、深く深く考察された観点は、私たちをハッとさせます。価値観が多様になってきている今だからこそ、ドラマでも同様にその面白さとリアリティを伝えて欲しいものです。

菅田将暉ならやってくれるはず! と思わせる“言葉の説得力”

 もともとファンの多い作者・田村由美の作品であり、宝島社「このマンガがすごい!2019」オンナ編第2位、「マンガ大賞2019」2位をはじめ、各賞にもランクインしている原作漫画『ミステリと言う勿れ』。ドラマ化にあたり、ファンからは主役の整について「ビジュアルのイメージは渡部豪太だった」「坂口健太郎じゃないの?」などなど意見が飛び交いました。筆者も個人的にはビジュアルは渡部豪太で、声は坂口健太郎をイメージしていたり。  しかし、菅田将暉と聞いて「違う!」とは思いません。カメレオン俳優として名高く、チンピラから総理大臣まで演じてしまう彼なら、問題ないだろうと思わせる、安心感があります。俳優・菅田の魅力を語りはじめたら止まりませんが…今回特筆すべきは彼がもつ“言葉の説得力”ではないでしょうか。
 直近で話題になった映画『花束みたいな恋をした』やドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)を観て改めて感じた方も多いはず。普通の青年なのに、言っていることも特段すごいことではないのに…受け手の心にまで届く言葉。これは、彼がもつ佇まいなのか、声なのか。おそらく綿密な役作りと繊細な表現力で、セリフの一つひとつに説得力をもたせているのではないでしょうか。
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菅田将暉「人間が同じことをやりすぎてはいけない」
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