小さなトゲで妻を傷つける「今どきのモラハラ夫」。ベッドで妻から“意外な復讐”|ドラマ『シジュウカラ』
いつしか小さなトゲがたくさん刺さっていることに気づく
編集者に会いに行って遅くなったとき、忍は家族分のお弁当を買って帰る。そのくらいの“手抜き”を、今どきの夫は気にしない。弁当の蓋を開けながら「箸がない」と言い、アイロンがけをしている忍が思わず「あ、ごめん」と立ち上がろうとすると息子が「そのくらい自分でやれよ」と父親に箸を渡す。ここもまた、今どき夫婦、今どきの中学生の息子がよく表現されている。 日常生活で特に妻に文句を言うわけではない。夕飯として、買ったお弁当が出てきても「どうして手作りしないの?」とは言わない。もし言ったら、それは第一級モラハラだろう。洋平のモラハラはもっと小さいトゲなのだ。だが繰り返されることで、ボディブローのように妻の心身に効いてくる。いちいち大騒ぎして怒るほどのことではないが、いつしか小さなトゲがたくさん体に突き刺さっていることに気づくという類いのもの。自分の漫画が原作だと、演出の勉強になりますね…!あの不穏な空気感すごい。 pic.twitter.com/GWqSjO2V7U
— 坂井恵理*ドラマ『シジュウカラ』1/7~ (@erisakai) January 7, 2022
モラハラ夫を組み敷き「黙って」。凄みあるベッドシーン
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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