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松本穂香がペット依存のOL役に。「こういう生き方もあっていい」脚本家語る

タワシを買いに来た感覚で犬猫を

――そしてペットが題材というのは、やはり今の世の中だからこそかと。リサーチしていくなかで、驚いたり、印象に残ったことはありますか。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
タワシを買いに来た感覚で犬猫を

『ペットにドはまりして、会社辞めました』より

作道「衝動で犬や猫を買っちゃって、思っていたよりもお金がかかると言って悩む人とか、問題になるほどの多頭飼いとか、鳴き声でご近所トラブルに発展するとか。脚本にも盛り込んだことでは、アパートの隣のたばこの火で、ボヤになるんじゃないかと気になっちゃって、仕事も手につかないから、ペットカメラを取り付けてずっと見ているとか。あと個人的にも気になるのは、ホームセンターにペットショップが入っていることですね」 ――クリスマスなどのイベント時にあわせて、セールをしたり。 作道「ホームセンターを一周回って、最後に可愛いなと思うようなところにある。タワシを買いに来た感覚で簡単に買えちゃうわけです。あれにはビックリします。しかも『大人しいワンちゃんですよ』と言われて渡されちゃったり。でも実際には結構世話が大変だったり、病気がちだったりといったこともあるわけです。こんなにYouTubeでいろんなことを教えてくれる時代なのに、ペットで困ったときの解決策を、教えてくれるところを探すのが意外と難しいといったことも感じますね」

状況は気持ちひとつで変えられる

状況は気持ちひとつで変えられる

『ペットにドはまりして、会社辞めました』より

――最後に、読者にメッセージをお願いします。 作道「里美のような不器用な人というのは、たくさんいると思います。それでも生きていく術はある。それも別に難しいことではなくて、状況は気持ちひとつで変わったりする。そうしたポジティブなことを、僕は描きたいと思っています。何かを溺愛している気持ちを、『依存だ』『間違っている』と思ってしまう人もいると思いますが、決して間違っているのではなくて、その愛をどう見つめるか次第で、道は開いていけるんだと思ってもらえたら嬉しいです」 <取材・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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