自然に聞こうと意識するあまり、恋愛関係の話題を持ち出せなくなってしまった理沙さん。
ある時、上司のひとりである年上の女性と康介さんの驚くべき会話を耳にします。

「上司の女性は『これ、今日持って行くの忘れたでしょ』と康介さんに書類を渡していたんです。康介さんは『あっ!すみません!』と敬語だったのですが、その時、女のカンが働きました」
本人に聞くのはためらわれたので、別の同僚にさりげなく「あのふたりって付き合ってるの?」と聞いた理沙さん。答えはYESでした。
「ふたりの関係は周知の事実だったようで、私だけ知らなかったみたいです。灯台下暗しでした…!」
康介さんの彼女と判明した上司の女性は40代半ばで、康介さんは30歳。
「ひとまわり以上も年上の女性なので、そんな可能性は考えていませんでした。でも、そう言われると確かにふたりはよく話していたし、後から考えてみると、色々と思い当たる節はありました…」
どうやらふたりの付き合いは長いようで、同棲していることも判明。康介さんが、歳の割に落ち着いているのも納得…といったところです。
「好きになって、秒で失恋したのはショックでしたが、それよりも『アプローチしなくてよかった〜』という安堵(あんど)の方が大きかったです。入りたての職場で気まずくなりたくないですもん!」
それ以降、ステキな男性と知り合った時は、早めに“恋人の有無”を確認するようになった理沙さん。行動を起こす前に知れて、本当に良かったですね!
【他の記事を読む】⇒
シリーズ「春のトホホエピソード」の一覧はこちらへどうぞ
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<取材・文/まなたろう イラスト/ZZZ>
まなたろう
多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きでコーヒーソムリエ資格取得。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。