アカデミー賞、夫の平手打ちで消された妻本人の意思。「妻を守った」論は意味不明
「妻を守る」ってどういうこと?
身も蓋(ふた)もない言い方ではあるが、自分のために他人に暴力を振るう男に、私は共感できない。ありがたいとも思えない。一般論ではあるが、そんな瞬間湯沸かし器のような男は、気に入らないことがあったら妻にも暴力をふるう可能性が高いのではないだろうか。 当日の夜、ニュース番組が若いカップルに話を聞いていた。 「同じような目にあったら、僕も殴っちゃうかもしれません」 「そうなったらキュンとしますね。守ってもらえたんだなと思うから」 いや、こういうカップル、どうにかしてくれと内心、悶々(もんもん)としてしまった。
主導権は妻のジェイダになくてはならない
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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