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稲葉友、教師と美青年の「溶けて、混ざっちゃう愛」を語る。映画『恋い焦がれ歌え』

 稲葉友初主演映画『恋い焦れ歌え』が、2022年5月27日(金)から公開される。
© 2021「恋い焦れ歌え」製作委員会

© 2021「恋い焦れ歌え」製作委員会

 精悍な顔立ちと輪郭のはっきりした演技力で演じるのが、主人公の国語教師・桐谷仁。謎の美青年KAIが現れたことで平穏な日常が一変しながらも、危うく美しい不思議な愛の関係性とが描かれる。 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、主演の稲葉友さんにインタビューを行い、ぴあで毎週連載中のエッセー『話はかわるけど』を読み解きながら、本作で描かれる「愛」をテーマに存分に語ってもらった。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

この映画について語るのは難しい

稲葉友――連載エッセー『話はかわるけど』を毎回楽しく拝読しています。第172回連載「恋い×焦れ×歌え」では、冒頭で、「この『恋い焦れ歌え』という作品を改めて言葉で伝えるということに向き合っている」と書いていますが、本作への出演を言葉にするのは難しいですか? 稲葉:あのエッセーでは、自分がこの映画について語るのは難しいと思っているという話を書いています(笑)。一筋縄ではいかなという気持ちがありました。自分の中で整理するためにエッセーという場で書きました。難しいなと思っていることを自覚して、そこから何を難しいと思っているんだろうということを、理解しながら、整理して、書いています。こうしてインタビューしていただくときに何か言えるように準備していた感じです。 ――なるほど、パッとコメントができるようにという。 稲葉:取材前に、自分が自発的に話したいことを含め、ここを聞かれるだろうと想定はします。今回は作品内の膨大な情報量からどこをピックアップし、どういう言葉を使えばいいのか、ほんとうに迷いが強く生じました。その意味で、取材前に書くエッセーは、ちょうどいいあんばいの発信の場だと思いました。

「改めて言葉で伝える」ことの大切さ

koikoga_sub1――俳優さんが映画宣伝の一環である取材前にエッセーを書いて、宣伝の一部を担うのは珍しいことですね。 稲葉:自由度の高いエッセーの性質上、フレッシュに書けます。毎週連載なのでペースが結構クレイジーだなと自分でも思っているんですが、3年以上やっていると、ライフワークになっています。僕がレギュラーを務めるラジオ『ALL GOOD FRIDAY』が、エッセーを書くようになったきっかけです。俳優・稲葉友というよりは、素の稲葉友として話す情報番組ですが、パーソナリティのLiLiCoさんの存在に影響されました。LiLiCoさんは映画のインタビューをされる方で、その発信力を間近で見ていると、出演した作品を言葉で説明できないとダメだと強く感じたんです。  取材の機会をいただいたのなら、何か少しでも間口を広げたい。そのためには準備が必要だと思っています。ラジオで以前、一般の方にインタビューする企画もありました。芯がある職人さんの言葉はすごく面白く、相手が話したい言葉が湧いてくる瞬間を実感しました。すると、インタビュアーさんの気持ちが理解できたように思いました。それで、取材に答える側として誠実にやらなきゃいけないと思いました。 ――それが、エッセーの中の「改めて言葉で伝える」というフレーズに込められているわけですね。 稲葉:今回はほんとうに難しかったんですが、主演としての責任を感じました。
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いろんなことを手放して挑むという感覚の現場
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