“闇整形”に失敗して激痛が数か月…。危険なのに手術するのはなぜ?
在日外国人社会との断絶も闇整形が跋扈(ばっこ)する一因か
在日アジア人社会のシノギとして定着している闇整形。特異なのは顧客側も外国人である点だが、日本の正規の美容外科を利用すればはるかに安全かつ、しかも廉価で手術を受けられるはず。
近年では、外国語対応をする病院も増えているなか、なぜ彼・彼女らは頑なに闇整形にこだわるのか。
在日アジア人コミュニティに詳しいジャーナリストの安田峰俊氏は、在日外国人社会と日本社会の接続不良が大きな原因の一つであると指摘する。
「単純に、日本の美容外科の情報が周知されづらい状況があります。なぜなら集客はその国籍の人専用のチャットやSNS上のコミュニティなど、クローズドな場で行われるため、慣れない日本語で検索するより単純に楽。そして外国人にとって日本の美容整形は高く、言葉が通じないという先入観があります。実際は違うにしても、生活不安の多い海外では、同胞の店のほうが心理的に安心感がある。在外邦人も同じ心境だと思います」
そうした事情を逆手に取っている闇整形業者たち。日本人顧客をあまり受け入れないのも、情報漏洩リスクのほかに「同胞同士だとクレームを入れづらい」という点があるからだと安田氏は言う。
警察の介入も難しい理由
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