さらに、女性ならではの視点として「女性が経営する会社を中心に見る」のも一つの手だと言います。
「近年は女性の社会進出が進み、女性経営者も非常に増えてきています。少し前に注目していたのは、アウトドア総合メーカーのスノーピークです。コロナ禍でお家時間が増える中、その反動かにわかにキャンプブームが巻き起こりました。女性がキャンプ用品を買う場合、やはりちょっとおしゃれなものがほしいと思うもの。その点、スノーピークでは、そうしたニーズをいち早く取り入れた商品展開を行っています。
先日、残念ながら代表の女性が社長職を辞任されてしまいましたが、同性ならではの視点で企業を評価することができるという点で非常に有効な手段だと考えます」

投資で頭を悩ませるものの一つに売買のタイミングがあるが、これも同様に行えるといいます。
「基本的にはサービスが流行っている限りは持っておいて、そろそろ皆が飽きてきたというタイミングで手放します。その判断基準としてひとつの目安となるのが、そのものが公用語のように扱われるようになってきたかどうか。
先述した『鬼滅の刃』やライザップなどはもはやほとんどの人が知っています。もちろん事業形態によって例外はありますが、基本的にはそれだけで大丈夫です。特に、流行に疎(うと)そうな人がそれを口にしていたらもう旬ではないですね」