
つくしさんは、シオリーヌさんが妊娠37週目を過ぎた頃から有給休暇を取得。育休まで連続で休めるようにしていました。これについてもメリットが多いようです。
「何がよかったかって、陣痛だったり、破水だったり、もう産まれそうってなった瞬間からずっと一緒にいて、自分にできるサポートを行えることはすごく大事だったと思っている」(つくしさん)
実は、制度上では育児休業は“出産予定日から取得する”という仕組み。もしも予定日より早く産まれたら、休暇を前に動かすことはできるが、実際に産まれてみないと育休開始時期を早めることができないという実態があるのです。
シオリーヌさん自身も初めて知ったというこのルール。妊娠37週を超え、予定日の40週までの3週間はいつ産まれてもおかしくないという状況です。ですが、その間はまだ夫が育休を取れずに仕事場にいるケースが多いのです。
シオリーヌさんは出産直前の心境を振り返りながら、こう語りました。
「そこで陣痛が来たり、破水したりとか、何かあってすぐ病院に……となったときに、『今から帰ってきて』とかやらなきゃいけなかったら、すごく不安なんだろうなと思った。そこで有休を取ってお家にずっといてくれていたのは、私もすごく安心ではありました」(シオリーヌさん)
つくしさんは、シオリーヌさんの臨月に休みを取ることで不安を取り除けたという点以外のメリットについて触れています。
「育休の前にお休みを取って、副次的にすごくよかったなって思ってるのは、子どもが生まれてくる前に、最後ゆっくり2人で過ごす時間が取れたっていうこと」(つくしさん)
これにもシオリーヌさんは共感。「お互いの気持ちを確認し合えた」と話します。
「本当にあの1週間ちょっとの時間はすごくよかったよね。2人でラーメン食べに行ったり、お買い物しに行ったり、ドライブしたり。その間にいろんな話もしたしね。妊娠するまでこうだったねとか、生まれたらこうだよねとか、いろんなことを。
育児が始まってからの不安なこともたくさん話したじゃん。2人ともきっと余裕がなくなって、家の中がギスギスするんじゃないかとか。そうならざるを得ない場面もあるかもしれないけど、お互いにそれを不安に思っていることを共有できた。
そうなっちゃったとしても、仲良く頑張っていきたい気持ちがあるよねっていうことを2人で確認し合えた。そういう時間をゆったり持てたのは、すごくよかったなと私も思う」(シオリーヌさん)
この期間は育児への準備を再確認する時間にもなったようです。
「そこまでの段階であらかた、育児グッズも揃えたんだけど、果たしてもう子どもが育てられる環境が整ってるんだろうか? と改めて確認ができた。チャイルドシートつけてないよ、じゃあ今度の週末につけようかとかを話したり。そういう時間が持てたのはよかったなって思ってる」(つくしさん)