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11年間、遠距離別居していても夫婦円満のワケ「会えるのは年に2回」

夫婦に更に降りかかる家庭の事情

 その言葉を受けて、東京で仕事を続けていた吉田さんだったが、新たな問題も起きた。 「不妊治療を諦めて40代になり、父が認知症で施設へ。母も入退院を繰り返すようになりました。日々の仕事に加えて千葉にいる両親のケアに追われることになってしまった」

夫婦円満の秘訣はビデオ通話

ルポ[新しい家族]の肖像

夕方前のビデオ通話が夫婦のルーティン。「生存確認も兼ねるけど、大体たわいもない話題です」(吉田さん)

 仕事と両親のケアを優先して遠距離別居を続けるふたり。久保田さんの仕事は毎朝3時半起き、逆に吉田さんは朝方に就寝と生活リズムもバラバラ。それでも「遠距離恋愛している新鮮さがある」と語る久保田さん。円満の秘訣は夕方にほぼ毎日するビデオ通話だ。 「3分で終わるときもあるけど、表情を見れば大体のことはわかるから」(久保田さん)  吉田さんにとっても、大事な時間になっているとか。 「11年間も続けているから、歯を磨くぐらいの感覚になってます。一つ屋根の下にいる夫婦でさえ会話がなくなるっていうのに、よく飽きもせずに喋っているなと思う(笑)」
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相手に依存しすぎないからこそ愛情が冷めない
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