現在はコロナ禍の影響もあり、会えるのは年に2回ほど。久保田さんが静岡から吉田さんに会いに上京する。「実家ではストレス漬けの日々だから、東京に行って一緒にお酒を飲める時間が何より楽しい」と笑う久保田さん。結婚12年目でようやく同居する将来が現実味を帯びてきた。 「ギリギリで続けてきた干物屋ですが、来年1月に廃業することが決まったんです。まあ、廃業してもしばらくは親の面倒を見ないとだけど。彼女には『無職になったら専業主夫になるんでよろしくね』って伝えてます」（久保田さん） 「お互いに親のことはいろいろ残ってるけど、ようやくです。別居婚のまま死ぬとは思いたくないから」（吉田さん） 　相手に依存しすぎない大人な距離感を保つふたりだからこそ、愛情はいつまでも冷めないのかもしれない。 取材・文／週刊SPA！編集部　撮影／岡戸雅樹　長谷英人