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11年間、遠距離別居していても夫婦円満のワケ「会えるのは年に2回」

 モデルのぺこ&りゅうちぇるが、法律上の夫婦関係を解消しても育児のために同居する「新しい家族の形」を提案し、賛否両論が巻き起こった。彼らと同じように、新たな家庭像を模索する人が増えている現代。そこにある幸福と苦悩、現実に迫った――。今回は遠距離別居婚を11年続けている夫婦に迫る。

2人にとって最適な新しい暮らし方

ルポ[新しい家族]の肖像

コラムニストの吉田潮さん(50歳)。iPadの画面内にいるのが夫の久保田光治さん。毎夕のルーティンであるビデオ通話に取材班がお邪魔させていただいた

 マイナスイメージがある別居だが、仕事と実家の家族を優先して遠距離別居婚を選択した夫婦もいる。コラムニストの吉田潮さんと夫の久保田光治さんだ。 「長年交際してきて結婚のタイミングを見失うなか、不妊治療を機に入籍したんです。結果、子供はできなかったけど、ふたりにとって最適な新しい暮らし方を模索することになりました」(吉田さん)

結婚前から同居していたものの…

ルポ[新しい家族]の肖像

毎朝3時半起きで仕事をする久保田さん。「廃業しても、当面は静岡でバイトしながら親の面倒を見るつもり」

 入籍して11年間、遠距離での別居生活を送る。籍を入れる前から同居していたふたりだったが、東京で俳優活動をしていた久保田さんが、実家の干物屋を継ぐため入籍してすぐ静岡に帰郷した。 「彼女と静岡で同居も考えたけど、予想以上に干物屋の経営状態が酷く、彼女に迷惑をかけると思い断ったんです」
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遠距離別居婚、夫婦円満の秘訣は
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