1990年代にアイドル歌手として活躍したアーロン・カーターが今月5日（現地時間）、自宅で死亡しているのが発見された。享年34歳。アーロンの兄である「バックストリート・ボーイズ」のニック・カーターは、SNSで弟を追悼した後、予定されていたライブを決行したものの、ステージ上で泣き出す一幕もあった。 　アーロン死去の第一報が伝えられた後、マネージャであるロジャー・ポール氏が声明を発表。このなかで同氏は、アーロンが5日に自宅で亡くなったことを認めた。 「大きな悲しみと驚きと共に本日アーロン・カーターが亡くなったことをお知らせします。死因については現在調査中となっています。ご家族への配慮をよろしくお願いします」 　警察も『THE U.S. Sun』紙に対し、通報を受けてカリフォルニア州ランカスターの住宅に駆け付けたところ、バスタブの中で死亡したアーロンを発見したことを明らかにしている。また、通常の手続きとして殺人捜査官も現場に派遣されたが、現段階で事件の可能性はないとの見方を示している。 　米ゴシップサイト『TMZ』は7日、アーロン死去に関する最新情報を伝え、遺体が発見された当時の状況や現場で発見された証拠品について報じている。それによると、アーロンの姿が最後に目撃されたのは、4日金曜日の午前2時ごろ。その際、住み込みのハウスキーパーに対し「邪魔しないように」と伝えていたという。それからしばらく姿を見かけることはなく、5日土曜日の朝にハウスキーパーがアーロンの部屋に行くと、バスタブの中で溺れているところを発見したと報じられている。 　またTMZは警察筋の話として、圧縮空気のスプレー缶（エアダスター）と処方薬が入ったボトルが、寝室と浴室から複数発見されたと伝えている。ただ、これらが今回の死と関係しているかどうかは現時点で不明。なお、現場に遺書などはなかったとしている。 　生前、薬物依存の問題を抱えていたアーロン。今年9月には、オーバードーズ（薬物の過剰摂取）を心配したファンが通報し、警察が出動して本人の安否を確認する出来事もあった。 　警察は現在調査を進めているが、死因の特定までには数か月かかる見通しだという。