米人気グループ「バックストリート・ボーイズ」のニックを兄に持つアーロンだが、自身も7歳で芸能界デビュー。早くも9歳でデビューアルバムをリリースし、2000年発表のセカンドアルバム『アーロンズ・パーティー』は全米で300万枚を売り上げた。バックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズといった大物ミュージシャンのツアーで、サポートアクトも務めたこともあった。
さらに、ディズニーチャンネルで放送されていた話題のドラマ『リジー Lizzie』にも出演、2001年には『スーシカル・ザ・ミュージカル』でブロードウェイの舞台に立った。2006年にはリアリティ番組『ハウス・オブ・カーターズ』にも登場、2009年には『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』でダンス競技に挑戦し、近年はラッパーとしても活動していた。
イケメンのトップアイドルとして大変な人気を誇っていたカーターだったが、私生活では両親の離婚や姉の死など悲劇に見舞われた。その頃からたびたび警察沙汰を起こすようになり、2008年にはスピード違反で車を止められ、その際に車内で大麻が発見されたことが取り沙汰された。すっかり人気も低迷し、2013年には破産を申請。薬物やアルコール依存、精神的な問題も抱え、リハビリ施設への入退院を繰り返していたとされている。
昨年には、交際していたモデルのメラニー・マーテインとの間に息子プリンス君が誕生したものの、生まれてからわずか1週間で破局。2人の関係が不安定なこともあり、メラニーの母親がプリンス君の面倒をみていたとされている。ただ、アーロンは最近、親権を取り戻すためにリハビリ施設での治療を開始し、メラニーとも復縁したと伝えられていた。今月下旬にはプリンス君の1歳の誕生日を控えていたが、その直前で帰らぬ人となった。