甘いものだって、あきらめる必要はありません。同書には、かぢちゃんの手作りお菓子レシピもありますが、使っているのはハチミツ、ココナッツシュガー、アガベシロップ(アガベという植物の樹液から作ったシロップ)など。これらはカロリーこそ普通の砂糖と大差ないですが、GI値(血糖上昇率)が低かったり、ビタミン・ミネラルなど栄養が豊富だったりします。

アガベシロップ(画像はイメージです)
また、フラクトオリゴ糖入りのお菓子もお気に入りだそう。フラクトオリゴ糖は、カロリーが低く、糖として吸収されない上に、腸内善玉菌のエサとなって「短鎖脂肪酸」を増やしてくれます。小林弘幸医師によると、短鎖脂肪酸は「脂肪の取り込みを抑えるなどの効果があり、“やせ体質”に導いてくれる」そうで、いま腸活界で大注目されています。
フラクトオリゴ糖のシロップもスーパーで売られていて、筆者も今ではすべての料理を砂糖でなくこれに置き換えました。
かぢレシピによく登場する万能調味料が、発酵食品である「塩麹」です。
麹を買ってきて水と塩で熟成させてもいいですが、そこまでは面倒なら、パック入りの塩麹がスーパーで買えますよね。
この塩麹、多くの料理で塩の代わりに使えるんです。肉・魚に塩麹をつけて焼いたり、炒め物に使ったり。麹菌は腸にいいだけでなく、食べ物の旨みもアップさせてくれます。
「加治さんの食事は、腸にいいことにこだわり抜いていますね。自律神経を整えるうえで、カギになるのが、腸内環境を整えること。それが健康な体だけでなく、心の安定から、お肌の調子にまで、良い影響を与えています。
食べないダイエットをするより、ちゃんと食べて食物繊維や発酵食品を摂るほうが、長い目で見れば太りにくい体を作れるのです」(小林先生)
お米・パンや甘いものを我慢すると、欲求不満が爆発してドカ食いしちゃったりしますよね。「かぢ習慣」と小林先生のノウハウを取り入れて、ストレスなしに食を楽しみましょう。
<文/女子SPA!編集部>