――グループではなく、単独で活動することについてはいかがですか?
兒玉:気持ち的には、すごくラクです。自由度が高いから、その分過ごしやすくて、仕事のスケジュールのスタイルがまったく違うんです。アイドルだとどんどんスケジュールが埋まっていって仕事も常にあったけれど、女優業はまとまって撮影があったり、連休も自分で言って取ることもできます。その意味で、自分自身の時間が増えたのはよかったかなと思います。
――ちなみに、オフはどう過ごされていますか?
兒玉:いろいろなことをしています。趣味は多いほうかな。そんなに深くはないのですが、運動ならヨガ、ウォーキング、プールにも行きます。あとは読書、美術館にひとりで行ったり、運動か芸術鑑賞が多いです。心が豊かになって良いです。
――グループを離れ自由度は高くなりましたが、大変な時期があったからこその今があるという意味で何か思うことはありますか?
兒玉:あの時、頑張っていてよかったなとつくづく思います。今こうして自分のペースで仕事ができるスタイルが作れたのは、アイドルだった7年間、休まず進んでこれたからかなと思っているので、絶対に必要な経験だったなと思っています。
――業界の先輩など、かけてもらった言葉で大切にしているものは?
兒玉:高橋みなみさんからいただいた言葉です。アイドルになって2年目くらいのときにご飯に行ってくださって、そのときに高橋みなみさんが「とりあえず3年頑張ってみて、芽が出るかどうか考えなさい」と。「1年、2年で弱音を吐くな」と言ってくれました。とにかく物事が実るまでには3年はかかると。その次に5年、頑張り続けることが大事だと言われたことを覚えています。
――まさしく今、女優3年目ですよね。
兒玉:3年目だからこそ気付けたことがすごく大きくて、より来年、再来年も楽しみになりましたし、始めた当初は見えなかった希望や見える景色が今ではあるなって思います。でも、3年頑張り続けられない人のほうがたぶん多いと思うんです。なのでしっかり自分でやると決めたら3年は続ける覚悟は、みんなに大切なことなのかなと思いますね。