コロナ禍によるライフスタイルの変化も夫婦関係に影響を及ぼす。 「夫が定年退職すると、これまで会社に行っていた夫が一日中家にいることでストレスが増加し、夫源病になる妻がいました。それが今は、コロナ禍でテレワークが普及し、若い世代でも悩まされている。 　夫源病を患っている妻の多くは、夫を無神経だと思っているので、夫婦で話し合おうとしない。だから夫から気がつくのは稀です。妻の様子がおかしいと感じたら、答えてはくれないでしょうが、まずは素直に聞いてみるしかない」 　ファイナンシャルプランナーであり、また多くの夫婦問題をカウンセリングしてきた寺門美和子氏によると、妻の不満は大きく2パターンに分かれるという。 「まずは、産後クライシスです。出産に立ち会わなかったり、出産後のサポートがおざなりになっていたときの“恨み”は根深く残ります。もう一つは、社交的な妻が多様化する現代についていく一方で、夫が取り残されているケース。 　こういう夫は頭ごなしに妻を否定する言葉（後記チェックリスト参照）を使いがち。妻がいちいち反論しないのは、言い負かされたからではなく、ただ呆れているからです」