
何でも夫のせいにされるのはいささか不公平な気もするが……。
「SNSでは夫がすべて悪いという極端な投稿もあります。しかし、実際に妻が夫源病という夫婦をカウンセリングしてみると、お互いの言い分に『なるほど』と思えることばかり。
また離婚してから、経済的に困窮したり、外で働く苦労を知って、夫のありがたみを肌で感じて後悔する妻も多い。男性はすぐに結論を求めがちですが、夫源病になった妻は話し合うのもしんどい状態なのを忘れてはなりません。やはり第三者が入って、話し合わないと夫婦問題はこじれてしまいやすい」(寺門氏)
妻も夫も思い当たるフシが少しでもある人は、まずパートナーの話に耳を傾けるべきだ。
□「ほら、オレの言ったとおりになった」
□「普通〇〇だろう」
□「おまえのせいで〇〇になった」
□「本当はオレは〇〇がしたかった」
□「なんでオレが〇〇しなければならないんだ」
□「どうせ〇〇だろう」

精神科医・春日武彦氏
【精神科医・春日武彦氏】
’51年、京都府生まれ。日本医科大学卒。産婦人科医を経て、精神科医に転進。著書に『こころの違和感 診察室』『奇想版 精神医学事典』など

FP/夫婦コンサルタント・寺門美和子氏
【FP・夫婦コンサルタント・寺門美和子氏】
お金と暮らしと夫婦問題の専門家。「お金と心」両面をさまざまなリテラシーでサポートしている。最新刊は『別れても相続人』
取材・文/週刊SPA!編集部