小林:ただ、知識があっても、何をしていいかわからない人、実践につながらない人もいるんですよ。ちょっと頭でっかちになっているというか。
加治:実践につながらないというのは…難しく考えちゃうのかな。
小林:そうかもしれない。実践って、たとえば「
青めのバナナを食べる」だけでもいいわけです。青めのバナナには、レジスタントスターチという成分が多くて、水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も豊富。腸にとって、とてもいいのです。
加治:私は、
実践はなるべくハードルを下げたほうがいいと思います。ひとつでもいいので、続けることが大事。私自身、やるべきことのリストがどんどん増えてしまって失敗したことがあるので、まずはひとつだけでもいいと思います。

『かぢ習慣』を手にした2人
小林:自分の目的によって、やることを絞ってもいいですね。たとえば「睡眠の質を良くしたい」なら「とにかく寝る前のスマホをやめる」とか、「メンタルを強くしたい」なら、「まずは朝の太陽光を浴びる」とか。
加治:流行りすたりのある健康法ということではなくて、自律神経や腸には、まだまだ可能性があるなって思います。女性はずっとキレイでいたいし、人類みんな健康でいたい。「人類すべて」に知っていただきたいです(笑)。
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2人の話でわかったのは、「何歳からでも、たったひとつの習慣からでも、とにかく始めてみて!」ということ。そこで、『かぢ習慣』の中から、加治さん&小林先生がすすめる簡単な習慣を、挙げてみまししょう。
自分にできそうなものを、ひとつだけ、続けてみてください。
・
朝起きたら、コップ一杯のお白湯や水を飲む
(腸を目覚めさせる)
・
通勤や散歩で、朝20分ほど歩く
(軽い運動で腸を動かす)
・
納豆を冷蔵庫に常備する
(良い菌と、そのエサになる食物繊維をいっぺんに摂れる)
・
おにぎりやパンを買う時は茶色っぽいものを選ぶ
(大麦・ライ麦・玄米などが入ったもの。食物繊維が摂れる)
・
食べる時に、噛む回数が多くなるよう意識する
(胃腸の負担を減らす)

『かぢ習慣』には加治さんのレシピも。ライ麦のドイツパンを使ったオープンサンド
以上はあくまでも「最初の一歩」の例です。加治さんでさえ、最初は「朝、お白湯を飲む」というたったひとつのルールから始めたとか。
なれてきたら、腸活の根本である食生活(菌が摂れる発酵食品+腸内細菌のエサになる食物繊維)にチャレンジしてみましょう。小林先生によると、それぞれの人の腸内にすむ細菌の種類は遺伝ではなく、何歳からでも変えることができるそうですよ!
<文/女子SPA!編集部 撮影/武田敏将>