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「藤ヶ谷太輔くんの土下座シーンが強烈だった」鬼才・三浦大輔監督がべた褒め

時代の“違和感”に敏感でいたい

――最後にもうひとつ。監督の作品は、監督自身の中から生まれてくるものが多いですが、時代感は意識していますか?
時代の“違和感”に敏感でいたい

『そして僕は途方に暮れる』より

三浦監督「そうですね。時代に関しては、常に敏感に何かをキャッチできるようにと意識はしています。特に“違和感”に敏感でいたいです。そうした違和感に、突っ込むというわけではなく、自分が持った違和感を覚えておくという感じです。引っかかることって、結構個人的なことですが、その個人的なことを突き詰めて描くと、共感してもらえるんですよね。今回も“逃げる”という行動に対して、共感してくださる方が多いと思っています。  書いたのがコロナ禍の前なので、今だと書けない物語かなと感じます。人間関係のあり方が変わってきているので。でもだからこそ、人間関係について立ち返って見つめ直す機会になる作品かなとも思います。今後も、自分が敏感に何か思った部分を書いていこうと思うし、それが自分の作家性に繋がると思っています」 (C) 2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会 <撮影・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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