自宅での不倫現場を妻に見られた夫のヒドい言い分。あきれた浮気論とは
悪かったと思っているが他にも不倫を…
「ユミコは本当にいい妻で、いい母親だと思います。しっかり者だし、家庭を任せて何の不満もありません」
なんとなくショウタさんは、その後も不倫をしたことがあるのではないかと思えてならなかったが、ストレートに尋ねるわけにもいかない。
だがあれこれ話しているうちに、やはり彼が何度かよその女性と関係をもっていることがわかった。
浮気はやむなし。ダメな自分を妻は受け止めてくれている
ショウタさんはとらえどころのないタイプ。人当たりはいいが、たとえば「浮気」そのものへの罪悪感はまったくなさそうだし、それを隠そうとするところもない。一般的に浮気はいけないことになっているという事実も、ぬらりとくぐり抜ける非常識感がある。
だが、そういうところがこの人らしさなのかもしれないと思わせてしまう感じなのだ。不思議な人ではある。
10年後のユミコさんとショウタさんがどうなっているのか、あるいはそれが前倒しとなるのかはわからない。ただ、このままだとふたりの間の見えない溝はますます深くなっていくだろうことは想像にかたくない。
<文/亀山早苗>亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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