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飲み会帰りに電車で吐いて嘔吐恐怖症に。電車に乗ると異変が…

カウンセラーの元で治療の日々

 カウンセラーさんと話す中で、古賀さんは「人前でみっともない部分を見せてはいけない」という思いが強すぎて、「具合が悪くなったらどうしよう」という不安を強めてしまうのだろうということが分かってきました。 カウンセラーの元で治療の日々「カウンセラーの先生に、また同じような状況になってしまったらどうしようと不安で仕方がないと話すと、『この世の中、まったく同じ条件で同じことが起こることは絶対にない』と言われました。確かに、同じメンバーが電車に乗り合わせることも、わたしの具合も、全部条件が違いますよね。けれど人はそれをパターン化してしまい、似たような状況に遭遇すると、嫌な出来事を思い出してしまうそうなのです」

心が楽になった、印象深い一言

 そして、心理の勉強を進める中で「心配や不安は人間の生命維持についた安全装置だから、不安になるのは当たり前。けれど現実問題不安の9割は起こらない」ということを学んだそうです。 「そういえば吐いてしまったのはあのとき一回だけ。その後は不安で冷や汗をかいたり、パニックを起こして気持ち悪くなったけれど、実際に吐いたことは一度もないことに気づきました」  そして、古賀さんは吐くことに対して嫌悪感が強いため、自分にもとても罪悪感を感じていましたが、全員が全員、同じ嫌悪感を抱いているわけではなく、具合が悪いんだから仕方ないと思う人もいる可能性があるということも教わったそうです。
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病気で毎日吐いていた母の姿を思い出す
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