「そういえばわたしは学生時代、母が更年期でメニエール病を発症し、毎日吐いて寝込む母のお世話をしていました。そのときの嫌な思い出で、吐くことへの強い嫌悪感につながっていたのかもしれないと気づきました」

少しずつ、自分の考えが凝り固まっていることや、思い込んでいることが分かってきた古賀さん。不安になりすぎることで起こっていたパニックも、少しずつ収まってきたようです。
「『心配の9割は起こらない』という言葉がすごく心に残りました。電車でパニックになりそうなときには『大丈夫、あれ以来一度も吐いてない』『不安の9割は起こらない』と心で唱えると、ほんの少しずつですが、ラクになるようになりました」
強い不安からのパニックを乗り越えた古賀さん。ほかの生活にも良い影響が出始めたそうです。
「電車の一件だけでなく、いろんなことに不安になりすぎて、やりたいこともなかなかチャレンジできずにいました。けれどやるだけやってみようと挑戦することができるようになりました」
不安になりすぎているな、と思ったときは「心配の9割は起こらない」と思い出してみると、少し楽になるかもしれませんね。
―シリーズ「捨てて/やめてよかった!人・モノ・習慣」―
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<文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。
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