山田が出演すると知っていても、あまりのカメレオンぶりで気づかずに作品に集中してしまったことがあるのは筆者だけではないはず。直近だとNHKの朝ドラ『ちむどんどん』や映画『余命10年』でも、一瞬彼だと気づかず…後から「あっ山田くんだった!」とハッとするのです。逆に、ドラマ『監察医 朝顔』や映画『燃えよ剣』で溶け込む山田に気づけた時は、妙に悦に入ってしまいました(笑)。

画像:映画『夜、鳥たちが啼く』公式サイトより
本当に数多くの作品に出演しながら、作品ごとに全く違う顔を魅せてくれる山田。放送や公開が同じ時期に、全く違う役柄を演じていることも多いので、よりカメレオンぶりが際立つのかも知れません。
2023年の冬クールでも、幅広い役どころを演じる実力を存分に発揮しています。各作品を比較してみると、外見はもちろんのこと、姿勢や話し方、仕草一つひとつまで計算して演じているのが見て取れるのです。
今年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合、日曜夜8時~)では、松本潤が演じる徳川家康の家臣で“最強のサムライ”と名高い本多忠勝(ほんだただかつ/通称・平八郎)を演じています。
歴史に疎い筆者でも名前を知っている、武骨で勇ましい武将。見た目も少し大きくした?と思わせる“the武士”な出で立ちで登場しました。
1月15日に放送された第2話では、窮地に立たされ自害しようとする元康(のちの家康)に、「俺の命を捨てるだけの値打ちのあるお方を主君と仰ぎたい」と自身の想いを熱く語りました。その男泣きの演技で、忠勝という人物像が際立ったように感じます。1年という長丁場。これからの活躍に期待しかありません。