直子さんの男性のタイプは明確ではなく「とりあえず楽しい時間を過ごせる人なら誰でもよい」とのことでした。また年齢や年収などの条件も気にしていないようでした。直子さんは誰と一緒にいてもご自身を楽しくする方法を知っているので、なおさら誰と合うのかが分からない様子でした。
そこで、直子さんに下記の質問をしてみました。
「ロールモデルになるような夫婦は?」
「理想的な結婚像は?」
「どうしても譲れないことは?」
すると、すぐに回答が出ず、言葉をつまらせてしまいました。
実はこの質問は、直子さんにかぎらず、婚活をしている多くの方が答えられません。つまり、どのような結婚をしたいのかもわからずに、婚活をしている状態です。結婚相手を探すことだけに尽力し、何を求めているのかわからずに、ただ突っ走っている方が多いです。
かく言う私も、10年かけて600人の男性とデートをしてきましたが、どのような結婚をしたいのか分かっていなかったのでどこに向かっていけばいいのか、どんな人と会えばいいのかもわかりませんでした。そして、ただ時間とお金だけを費やしてしまいました。

直子さんとさまざまな話をしていく中で、会話の中によく出てきたのが「お母さん」でした。お母さんは、家事はもちろん、自分を犠牲にしてまで家族のために尽くしてくれており、この姿が印象的だったようです。そして、それが直子さんの奥さん像や母親像となっていて「
私は母親のようになれない。仕事も続けたいし、自分を犠牲にしてまで家族のために何かをすることができない」と言いました。
「どんな奥さんでもお母さんでもいいのです。間違いはないので、直子さんがなりたい奥さんやお母さんになりましょう」と伝えました。