そして優作さんは後日A3の紙を1枚持ってきて「これが今後の僕の給料やボーナス、退職金の内訳だよ。どれだけ給料が上がっていくかは分からないけど、だいたいこのくらいになると思う。だから、貯金やこれからのことはそこまで心配しないでほしい」と言ったそうです。 　彼の行動は誠実だと感じたものの、現状貯金がないことにショックだったようで、私に気持ちを打ち明けてくれました。「彼とはもちろん結婚したいと思っていましたが、正直、貯金額を聞いたら冷静な気持ちになってしまいました。だって、結婚式や新婚旅行などは、できないですよね。しかも、彼の子どもが成人するまでの養育費分を貯金できないと思うとなんだかな…と思ってしまいます」 　今は共働きが当たり前になってきている世の中で、男性の貯金だけを頼りにしてしまうのは少し身勝手なのではないかと思ってしまうのは私だけでしょうか。かといって結婚相手としてはナシだと切り捨ててしまうのは、もったいないです。 　もし「実は貯金が（ほとんど）ない」と打ち明けられたら、なぜ貯金がないのかを尋ねてみましょう。例えば、ギャンブルが好きでお金がない人もいれば、高級品が好きで車や時計にお金を使っている人もいます。他にも、一人親家庭で育って、家族の負担を少しでも減らそうと、年の離れた弟の大学費用を支払っているため貯金がないという人もいます。 　ギャンブルや高級品が好きなのは別に悪いことではありませんが、お金があり余っている訳でもないのに、やたらとお金を使ってしまう人は、お金を使いすぎないように管理をお相手に任せるなど、何かしらの対策を練っていけば良いと思います。 　また弟のためにお金を工面しているなど、一時的な支払いが発生している人は、時期がくればその負担はなくなります。その場合は結婚してから、きちんと計画的にお金を貯めていけば、たとえ結婚当初はお金がなくても、そこまで心配する必要はないでしょう。