「赤ちゃんより私を優先して」産後6か月で始まった地獄の義母介護。限界の嫁を救った“神すぎる行政支援”
37歳で想定外の妊娠をし、2025年8月末に出産した。
妊娠に気づいたのは16週に入ってからだった。長年の生理不順や「妊娠は難しい」と言われていた過去に加え、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性でセルフネグレクト癖があり体調管理がおざなりになること、算数障害(発達障害の一種で数字、計算に困難を抱える学習障害)で生理周期を正しく把握していなかったことなど、いくつもの要因が重なっていたのである。
発達障害を抱えながらも始まった育児であるが、1年間の育休を取得してくれた夫のおかげや積極的な産後ケアの利用により、気持ちに少し余裕を持ちながら育児できていた。
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しかし、息子が10か月を迎えた時、産後初のメンタルクリニックへ行くことになった。というのも、産後6か月の終わりに突然の義母(夫の母親)介護が始まり、育児と介護に追われて幻聴が聴こえてしまったのだ。
腰の圧迫骨折をして動けなくなった、精神疾患(強迫性障害)のある義母を我が家で引き取り介護をしているが、0歳児育児と介護の同時進行は無理があるのだと実感した。
圧迫骨折だけならば、まだなんとか頑張れたのかもしれないが、義母は精神疾患のほうが重症で、怪我を抜きにしても日常生活が困難な状態だ。以下が義母の症状や問題行動だ。
・極度の潔癖症で公共の乗り物に乗れない
・病院の器具(血圧計やレントゲン台)を使えない
・リハビリで使う公共の器具(歩行練習のための手すり)を使えない
・病院などの公共のトイレを使えない
・飲食店の座敷に上がれない
・記憶力が極端に悪い(診察での医師の話を覚えていない、理解していない)
・同じことを誇張でなく1日20回くらい聞く。翌日も同じことを聞く
・経済的な不安からの極度の節約生活により、1日1食・365日サイゼリヤのハンバーグのみの生活を続けていた影響で摂食障害のようになり、食べられるものが限られている
・強迫性障害の確認行動により服薬がうまくできずサポートが必要
・主に時間に関するマイルールから外れるとひどく不貞腐れる(0歳児の寝かしつけなどで食事の時間がずれることがあるので)など
軽く挙げただけでもこれだけあり、お手上げ状態になってしまった。
また、我が家に来た当初は体重が28kgまで落ちていたため、体力も握力もなく、部屋のカーテンを引くことも窓を開けることもできず、24時間私が召使いのように呼ばれて身の回りのことをすべてやることになった。
私の仕事部屋を義母に貸しているのだが、「エアコンの温度を1度上げてほしい」と呼ばれ、リモコン操作は力を使わないで済むのでできると思ったら「老眼で温度設定が見えない」と言われてしまった。
老眼鏡は持っているはずだと思いたずねるも、度数が合っていないとのこと。ならばメガネ屋に作りに行こうと提案するも「今、週2回通院やリハビリのために出かけていて、これ以上通う場所を増やしたくないからメガネ屋に行きたくない」と言われた。それはただのワガママなのでは……?
ただ、強迫性障害は自分のマイルール通りにいかないとひどく混乱してしまう病気なので、ワガママなのか病気によるものなのかは判断しづらい。
そんなある夜、息子がようやく寝たけれど、まだ夜通し寝ないし次起こされるのは2時かな……と思いながら眠りについた。
「桂ちゃん、桂ちゃん」
義母の声がしてはっと起きた。召使いの姫野、今度は何に呼ばれたのかと思ったが、そばに義母はいない。寝ぼけていたのかなと思い再度眠りについた。
しかしまた、「桂ちゃん、桂ちゃん」と義母に呼ばれる声で目が覚めた。やはり、義母はいない。
ということはこれが幻聴!? 一晩で2回も幻聴!?
幻聴が聴こえたことがあるのは今から8年ほど前、恋愛と仕事、両方でかなりのストレスを感じていた時以来、人生で二度目だ。24時間、0歳児と義母のお世話をしていると精神もおかしくなるのだろう。正直、ネットやSNSですぐに情報を得られる0歳児育児よりも、義母のお世話のほうが正解がわからなくて参ってしまう。
このままでは産後うつ、いや介護うつになってしまいそうだと思い、産前まで通っていたメンタルクリニックに予約を入れて受診した。
義母の精神疾患にお手上げ状態
病気? それともワガママ?
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