施術は楽だとしても、気になるのは術後の経過です。一般的にシリコンバッグを胸に入れると、術後数週間は痛みがあったり、体になじむのに時間がかかると聞くし、ダウンタイムの問題は避けられないのでは?
「Mia Femtechのインプラントは、長年の研究によって侵襲性(体への負担)が非常に低いので、ダウンタイムも短いのです。
術後気をつけていただきたいのは、一定期間サポートブラをつけるくらい。あと、ハードなスポーツも控えていただければと思います。ただ、それもわずかな期間で、たとえば、コスタリカでMiaの施術を受けたロッククライマーの女性は1か月で活動を再開していました」(伊藤先生)
日本ではまだ厚生労働省の承認を受けていない施術ですが、「コスタリカでは治験の承認を受けていて、治験200例でも問題は起きていない」とか。また、すでに合計13件の特許を取得し、さらに131件の特許申請をしているそうです。

カミラさん
すごい最先端技術であることはわかりましたが、見た目の仕上がりはどうなのでしょうか。不自然に大きくなるのではないか? 人に気づかれるのではないか? やはり気になります。
「今までのシリコンを入れた胸は見る方向によって不自然感が出たりしましたが、Mia Femtechは正面から見ても、横から見ても、寝転がってもナチュラル。ビキニになっても違和感はありません。おそらく、自分で言わなければ、周囲は施術に気づかないでしょう」(牧野先生)
「ナチュラルで、平均1~2サイズアップだから、友達と会って『胸、入れた?』と指摘されるようなことはないと思います」(マルタさん)
Mia Femtechのイメージビジュアルに登場する女性たちは、みんなこの施術を受けた人たち。たしかに不自然さはありません。
そして、読者がもっとも知りたいであろう、そのお値段はというと……。「新しい技術が使用されているので、これまで一般的に行われている術式よりは高額」(牧野先生)とのことでした。
Mia Femtechの施術は2023年4月、世界に先駆けて日本からスタートし、夏前にはヨーロッパへと広がっていくといいます。
ただし、5月1日現在、Mia Femtechの施術を受けられるのは、世界中で聖心美容クリニックの六本木院と銀座院のみ。提携クリニックがまだ少ないのは、「高い美容医療の技術を持ち、Mia Femtechを特別な“体験”にできるクリニックに限定して提携している」(マカレナさん)からだそうです。今後、少しずつ、提携クリニックも増えていくでしょう。

「高級感あるラウンジでリラックスしながらカウンセリングを受け、専任のコンシェルジュが寄り添う。そんな“体験”を私たちは提供したいのです。ラウンジにはBluetoothのヘッドホンを備えて、好きな音楽を聞いてリラックスしている間に施術が終了します。」(マカレナさん)

マカレナさん
「術後のサポートも大事にしていて、『スポーツはいつから再開できるのか?』『セックスライフはどうしたらいいか?』といった、どんな質問でも答えられるような体制を目指しています」(牧野先生)
治験をもとに安全性が認められた技術だとしても、医療にリスクは必ずあります。インプラントが硬くなるカプセル拘縮や将来的な破損の可能性は、ゼロにはなりません。また、この施術が適しているかどうか、どのぐらいのサイズを目指すのか、なども医師との相談が必要です。
だからこそ同社はクリニックとのパートナーシップに細心の注意を払っているとのことでした。