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30歳、悩む神木隆之介に同級生・山田涼介が伝えた言葉とは

自分に何かしてもらうより、人にしてあげるほうが好き

――『らんまん』の万太郎と、『大名倒産』の小四郎は、ベクトルは全く違いますけど、どちらも“人たらし”かと。それは、演じる神木さんご自身にも通じる魅力かなと感じます。ずっと芸能界の第一線で活躍されてきましたが、普段、多くの人とお仕事をされる上で、心がけていることがあれば教えてください。 神木「僕は、とにかく一緒にお仕事する人に、『楽しい』と思ってもらいたいんです。それこそ今の朝ドラで言えば、いろんなゲストの人たちが参加されます。最初からいるメンバーはオールアップしてしまって、また新たにチームが出来る。ひとつの作品だけど、全く違う作品をやっているかのように進んでいく。そんななかで、俳優部のリーダーとして、とにかく『この現場は楽しいな』と思ってもらいたいとの思いがすごくあります。それは、仕事を離れて、友達と一緒のときも同じですけどね。『こいつと一緒にいると笑うことが多いな』と思ってもらえると、僕は嬉しい」 ――そうした気持ちは昔からですか? 神木「昔からです。小さな頃から。人が喜んでくれるのを見ると、めちゃくちゃ嬉しいんです。たとえば、自分の誕生日とかを祝ってもらえるのは嬉しいんだけど、なんだか申し訳なくなっちゃう。祝ってもらうより、自分が人に何かしてあげるほうが、好きだし楽しいです」

これまでに出会った先輩から“人たらし”を挙げるなら

神木隆之介――ちなみに長いキャリアのなかで、神木さんが“人たらし”だと感じた先輩をひとり挙げるなら? 神木「中井貴一さんです。なんてステキな人なんだろうと。現場でも誰も一人にさせない、気遣いの人です。本当にステキで、スマート。尊敬していますし、憧れの人です。もちろん緊張感の必要なときには、そうできる方ですが、それが負担にならないんです。大事なシーンで、『よし頑張ろう!』といい意味での緊張感をスムーズに作られる。そして、それが終わったら、またいつもの楽しい雰囲気にガラッと戻すことができる。すごいと思います」 ――では神木さんが目指している「楽しい現場」というのも、そうした緊張感のある大事なシーンをやり遂げた達成感を含めての「楽しさ」でしょうか。 神木「そうですね。そういう意味でも楽しいと思ってほしい。基本的には笑いながら」
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同級生・山田涼介からの言葉
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(C) 2023映画『大名倒産』製作委員会 『大名倒産』は6月23日より全国公開中 配給:松竹 公式サイト
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