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春ドラマ名作ベスト5。“日曜劇場”も素晴らしいけど、涙腺崩壊の“尊さNo.1”は

だが、情熱はある

続いて、ヒューマンドラマから。南海キャンディーズ・山里亮太(SixTONES・森本慎太郎)とオードリー・若林正恭(King&Prince・髙橋海人)の半生を描いた『だが、情熱はある』(日本テレビ系)です。はじめは正直、わざわざ俳優が演じなくてもいいじゃないか……と思いましたが、観れば観るほど味が出て、病みつきになりました。
『だが、情熱はある』

画像:日本テレビ『だが、情熱はある』公式サイトより

その理由は、ふたりが抱える“負の感情”をこれでもか! というほどさらけ出しているからでしょう。妬み嫉(そね)み、自意識の高さに偏屈さ、目を背けたくなるような“人間らしい部分”こそが、物語の核を担っているのです。

友情物語ではないし、サクセスストーリーでもない

自分の足りない部分に、「売れたい」という感情に、売れても売れなくても押し寄せる悩みに、もがき苦しみながら懸命に生きる姿には、とにかく魅せられます。ナレーションで断りがある通り「友情物語ではないし、サクセスストーリーでもない」。しかし、とてつもない力をもらえる作品です。
何より森本・髙橋の両名が、本当にアイドルですか? というほど、彼らの複雑な内面を理解し、物まねの域を遥に超えた“負”の演技が、作品としての質を押し上げています。ふたりの相方のしずちゃん(富田望生)と春日(戸塚純貴)の再現度合いも素晴らしい。きっと何度も観返す作品になるでしょう。
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5作品目は? 醜い感情を抱えながらも……
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