まず台湾人の男性と結婚して、台湾に在住して感じた日本との違いについて尋ねると、樋口みみさんは「台湾の人たちは、本当に家族を大切にする人が多い。家族親族関係がとにかく濃いです」と笑いながら答える。
「義両親とも週6ペースで会うため、中国語も上手く話せなかった時期は意思疎通がうまくいかず、かなり負担でした。ただ、中国語が話せるようになった今は、義母と仲良くなり、夫と喧嘩した時に義母が夫を叱ってくれたり、実の娘のように扱ってくれてありがたいです。もちろん、義両親とのことでイライラすることもありますが……。それでも『本当にこの義母で良かったな』と感じます」
外食のほうが安くすむ! 自炊への意識が、いい意味で“低い”
家事育児における違いを聞くと、「外食がとにかく気軽にできます。私は料理が苦手なので、日本で一人暮らしをしていた時は、自炊がとにかく辛かったです。台湾では外食のほうが安くすむこともあり、
罪悪感を感じることもなく、『疲れたらお弁当で良いや』という選択が簡単に取れます」と話す。
「夫も『専業主婦なんだから料理くらいは』みたいな考えも一切なく、『じゃあなにか食べに行く?』『なんか買って帰ろうか?』と聞いてくれるのが、特に『良かったな』と思います。ですので、日本で早朝に起きてキャラ弁を作っている保護者さんの発信を見かけると尊敬しかありません。それと同時に『頑張らせ過ぎでは?』と心配にもなります。
また、台湾では
周囲からとやかく見た目について言われることは少ないため、私は出歩く際はスッピン、ボサ髪、ビーサン、短パンが基本コーデです。そのため、日本に帰った際、街中のママさんがみんな身綺麗にしている光景を見るとかなり焦ります(笑)。家事やって、仕事やって、外見にも気を遣って、もう本当にみなさん偉すぎです」