「はじめまして。〇〇と申します。よろしくお願いいたします」など、とかく決まりきったセリフになりがちな初対面の挨拶言葉。NGとは申しませんが、これだけでは特に良い印象を残すことはできません。彼に好印象のファーストインプレッションを与えたいなら、「素敵な方だな」と思わせたいなら、
もうひと言、気の利いた言葉をプラスする必要があります。
「先日はメッセージをありがとうございました」
「今日はお目に掛かるのを楽しみにしていました」
「お休みの日にありがとうございます」
「やっとお会いできて嬉しいです」
こちらを読まれ、「はい、ひと言プラスね」と簡単に思われた方も少なくないかもしれません。しかし、思うのと実際に口から発するのとは大違い! 慣れてくるまでは、あらゆるシーンでの出会いを想像しながら、このプラスアルファの言葉を予習するべきなのです。これは、実際に私の生徒さんで「言えるつもりだったのに実際には全然だめでした……」とおっしゃる方々からの教訓でございます。
「つもり」ではなく、「いつもできています」と言えることがどんなに重要かおわかりいただけますでしょうか。
<文/諏内えみ>
諏内えみ
「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。大ベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』、『
一流女性のあたりまえ』、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』など著書多数。「Salon the SUNAI」では、美しい立ち居振る舞いや会話、テーブルマナー講座が人気。映画やドラマでの女優のエレガント所作指導を始め、「王様のブランチ」「ホンマでっか!?TV」「あさイチ」「ぐるナイ」などテレビ出演も多数。