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更年期でイライラどころか、夫婦仲改善!その理由は、一種の諦め?

40代を過ぎて、更年期になってから気持ちに変化が

シニア夫婦しかし、良子さんの気持ちに変化があったのは、40代後半を過ぎてから。 更年期が始まり、ホルモンのバランスを崩し、めまい、肩こり、関節の痛みなどを発症するようになったそう。 「更年期になって体調不良になれば、よりイライラが募るのではないかと思っていました。しかし、実際更年期になってみると喧嘩する気力もなくなり、夫に怒りの感情を持つことすら面倒になったんです」 そもそも良子さんは専業主婦。夫は大手企業の管理職で、年収1000万円以上。自分の体力が落ちたことで、「夫がいないと、ますます自分自身が困るのでは」と悟り、この生活を割り切ろうと決意したのだとか。 それからは夫婦の会話がなくても「仕方ない」と認識して、むしろ会話がないなら夫に期待するのではなく、今の生活の中から楽しみ方を考えればいいのではないか。 そのように考え方を切り替えてから、夫との生活もそう嫌ではなくなったそうです。

お互いにちょうどいい距離感で過ごせるように

それから時を経て60代の良子さん。 現在も、夫との会話は必要最低限。「ご飯できたわよ」、「お風呂湧いたから、入って」くらいとのこと。それでも、夫婦生活を割り切っていれば、それが「普通」と感じるようになり、苦にならなくなったと言います。 良子さんは今、すでに家を出た長女・長男の孫の顔を見るのが楽しみで仕方ないのだとか。 「長女、長男もすでに結婚して家を出ていますが、近くに住んでくれていて。私たち夫婦のことが心配みたいで、時折顔を出してくれるんです。 今は、孫をつれて時々顔を出してくれます。もうそれだけで、生きている意味があると感じるようになりました。」 元気だった頃、良子さんは夫に「もしかしたら、訴え続けていれば家事育児を手伝ってくれるのでは」と、どこか期待していた一面もあったそう。 でも、体調不良になったころに期待する意欲をなくしたことで、かえって関係を「割り切る」ことができたそうです。 今では「夫と喧嘩をすると疲れるから、必要最低限しか話さない」とルールを決めて、心穏やかに過ごしているのだとか。 「夫婦関係を長く継続していくには、時には「諦め」「悟り」「割り切り」も重要なのかもしれません」と良子さんは教えてくれました。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文/みくまゆたん>
みくまゆたん
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。 Twitter:@mikumayutan
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