「日本は老人ファーストすぎる」37歳ママのモヤモヤ。公園で“高齢者のひと言”に怒りがこみ上げる
2020年の春に緊急事態宣言が発令されてから約3年間という長い間、「不要不急」「三密を避ける」をキーワードにさまざまな規制が呼びかけられました。
百貨店、飲食店、エンタメ施設など「不要不急」とされる店舗が次々に休業。そして密を避けるため、学校も休校となり、再開の見通しが立たないまま数か月。子どもたちはしばらく学校に行けず、登校が再開しても「密を避ける」ために友人と近くで話すことや、おしゃべりしながらのランチも禁止され、友人同士で遊ぶことさえ制限されました。
高橋美紀さん(仮名・37歳)はそんな状況の中、「“老人ファースト”な風潮に疑問を感じた」といいます。行動制限がやっと落ち着き始めた今だからこそ、この問題について一緒に考えてみませんか?
子どもの幼稚園が休園になり、家で面倒を見ながら在宅ワークをすることになった高橋さん。思いきり外で遊びたい子どもを家にとどめながら自分の仕事をするのは、想像以上に大変でした。
「コロナ禍、規制が厳しかった当時を振り返ると、疑問に思うことが多かったです。私たちが住んでいるのは、高齢者が多く、子どもはあまり多くない地域。『密を避けて』と言われていましたが、うちの周りは人が少ないので、子どもと気晴らしに散歩していました。
人気(ひとけ)のない公園で少し遊んで帰ろうとしたら、すべり台やブランコなどの遊具に使用禁止の規制線がはられていてビックリしました。普段から人も少ない公園で、そこまでする必要があるのかとモヤモヤしました」
なんで遊べないの? と残念がる子どもをなだめながら帰宅した高橋さん。しばらくしてまた公園の前を通りかかると、ショッキングな場面に遭遇します。
「高齢者が集まってゲートボールをしていたんです。子どもが公園に近寄ろうとすると『子どもは公園禁止だよ』と言われました。その口調に、まるでバイキン扱いだと思ってしまいました。
子どもたちが授業を休んで、不要不急の外出を控えているのは、感染した後の死亡リスクが高い高齢者を守るためなんじゃないの? 張本人である高齢者は自粛しなくていいの? と思わず怒りがこみ上げました」
幼い子どもが遊具を使うことさえできないのに、高齢者は「健康のため」と楽しくゲートボールをしている姿を見て、「高齢者ばっかり好き勝手」な風潮に疑問を感じたといいます。
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写真はイメージです(以下同じ)
誰もいない公園で、使用禁止の遊具たちがポツン
子どもは遊具で遊べないのに、高齢者はゲートボール?
