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「日本は老人ファーストすぎる」37歳ママのモヤモヤ。公園で“高齢者のひと言”に怒りがこみ上げる

学生や子どもたちの日常を潰す必要があったのか

緊急事態宣言は日本全体を新型コロナの蔓延から守るために出されたはずでしたが、実際は、「かかると死亡リスクが高い高齢者の命を守る」ことに重きが置かれていました。ですがそれを守るために、本当に公園の遊具を禁止し、学生や子どもたちの日常を潰す必要があったのでしょうか。 学校の教室人は生まれたら必ず死を迎えます。わたしたちも老いれば必ず何らかの形で死を迎え、次の世代が時代を担います。それが自然の摂理です。感染を予防し、高齢者をコロナウイルスから守ることはもちろん大事ですが、次の世代を担う子どもたちを育てるための健康的な環境を守ることだって大切です。 新型コロナ流行当初は得体のしれないウイルスに世界中が戸惑いましたが、1年もすれば、感染の重症化率や、世代別の死亡率が見えてきていたはずです。政治家たちは専門家と協議し、やみくもに「密を回避」の一点張りを押し通すのではなく、データをもとに、もっと人と人とのコミュニケーションが取れるような緩和策を見出すことができたのではないでしょうか。

この3年間、子どもたちは何を思っていたのか

そもそも人と人との関わりは、不要不急ではなく、子どもたちの成長に必要不可欠。子どもたちに負担を強いて、もちろん一部とはいえ影響力のある立場の高齢者が大きな顔をして規制を堂々と破っている現実に、子どもたちは何を思っていたでしょうか。 高齢化社会で、人口の割合としても高齢者が多く、発言権も強い世の中です。このまま子どもたちが生きにくい社会が続けば、少子化は進み、日本はどんどん衰退していくでしょう。 次の世代を担う子どもをしっかり育てる意識を、わたしたちはもっと持つべきだと考えます。 ―シリーズ「令和の親・令和の子」― 【関連記事】⇒48歳・独身女性「母なしでは生き方がわからない」。依存し合う“危険な母娘関係”から抜け出すには #令和の親 #令和の子 【関連記事】⇒「お金があったのが不幸の元かも」ひきこもり息子を支える、裕福な62歳・パート主婦の嘆き <取材・文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako 連載「乳がんドタバタ日記」Kindleで発売中!
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