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「食事中は私語禁止」厳しい実父に子どもを預けるのが不安。自分と同じ思いをさせたくないけれど…

ネガティブな出来事からメリットを探し出す

感謝――親から厳しくされたことに対して、嫌な思いをしたと感じているようですが、このような親へのわだかまりをどうすれば解消できるのでしょうか? 三凛「親に対して恨みやわだかまりを抱えている時は、親捨てワークをおすすめします。親にされたことをネガティブな方向からだけではなく、ポジティブな方向からも見てメリットを見つけていきます。 例えば、オシャレがしたい時期に父親から『見た目なんかよりも勉強しろ』と言われたとして、その時は『ひどい』と思ったかもしれませんが、勉強をしたおかげで良い大学に入れた等といったメリットがあったはずです。同じ出来事からデメリットだけを見出すのではなく、メリットもあったんだということに気づくと、認知を変えることができ、親への恨みも和らいできます」 ――親とのわだかまりが解消できれば、子どもへの影響に不安は感じにくくなる…? 三凛「自分の子どもがおじいちゃんと接することを嫌がっているなら別ですが、そうでないのであれば、子どもたちに不満はないのかもしれません。おじいちゃんの教育によって子どもも良い学校に入れたり、礼儀正しくなったりすれば、実はそれもメリットとも考えられます。 自分の親にとっては、孫の世話ができることは喜びで、親孝行にもなっているかもしれませんし、ここでも違う角度や立場から見て認知を変える必要があるでしょう」

まずは感謝を伝える。伝わらないなら実践している姿を見せて

――ちなみに、親と教育方針について話し合うことになった場合、気を付けるべきことはありますか? 三凛「まずは子どもの世話をしてくれていることに関して、感謝を伝えましょう。そして冷静に話し合うことです。否定せず、『こうしてほしい』と提案する形がベスト。 ただ、相手は自分の教育方針が正しいと思っているので、なかなか変われない可能性が高いです。言葉で伝わらない場合は、自分が子どもと接する姿を見せて、行動でわかってもらうのも良いかもしれませんね」 親に嫌な思いや不信感があっても、見方を変えてみると、実は悪いことばかりではない可能性も。違う角度から物事を見てみると、意外と悩みも解消へと近づいていくのかもしれません。 <三凛さとし 文/女子SPA!編集部>
三凛さとし
ライフコーチ。親子関係心理学の専門家。米NY州立大学卒業。家庭内のトラウマによる生きづらさを抱えるアダルトチルドレンをセルフコーチングで克服。その経験から、才能開花や経済的成功、パートナーシップ改善を指南する自己改革プログラムを開発。9万人以上の人生好転をサポート。SNSやオンラインスクールを通じ、お金・時間・場所の自由、そして人間関係と心身の健康の充実を実現する方法を発信中。世界的起業家イーロン・マスクの母、メイ・マスクの子育てについての日本初講演会にて、インタビュアーに抜擢される。YouTube「スピリチュアル・リッチ三凛さとし」/Instagram:@sanrin_hikiyosecoach/Twitter:@sanrin_hikiyose
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