Gourmet

シャトレーゼで“たった140円”のスイーツに感動。クオリティが高すぎる

改良点②クッキー、クリーム、レーズンのバランス

クッキー、クリーム、レーズンのバランスがお見事です

クッキー、クリーム、レーズンのバランスがお見事です

 そしてもう一つの強化点は、サブレ、クリーム、レーズンの調和です。  パワーアップしたレーズンに合うよう、クリーム部分にはベルギー産クーベルチュールホワイトチョコレートと北海道産バターがふんだんに使用されています。  そしてクッキーは、クリームとの相性を考慮して、通常より少し粗目の小麦粉の風味も生かすように、じっくり焼成されています。

楽しいのは、食べる日によって味が変わっていくこと

 オススメの楽しみ方は、購入直後と数週間置いてからの食べ分けです。日が経つにつれて熟成感が増していく食べ心地の変化を、ゆっくり味わうことができます。  同商品の弱点をあえて探すとすれば、他店の同類商品でおなじみのスライスアーモンドが使われていないことくらいでしょうか。これについては好みの問題もありますから、評価は人それぞれでいいと思います。

高品質で1個140円は、シャトレーゼ方式だから

この品質で140円、とにかく驚きます

この品質で140円、とにかく驚きます

 シャトーレザンでもっとも感動したのが、他店では到底真似できないようなコスパ力。契約農家から仕入れる新鮮な素材を使い、自社工場でお菓子を製造し、全国のチェーン店でダイレクトに販売する「シャトレーゼ方式」だからこそ実現できることなんだとか。  この強みは近年の海外進出拡大によって、優れた原材料の調達力にもますます磨きがかかっています。シャトーレザンは、シャトレーゼの強みを実感しやすい超名品であると言ってもいいでしょう。  最後にシャトー・レザンのトリビアを一つ。シャトレーゼは同商品を山梨を代表するお菓子にしたいという願いを込めて、談合坂のサービスエリアではあえて「ぶどうの城」という名前で販売しているそうです。 <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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