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「生きるのは大変でしんどいことばかり」ストイックすぎる俳優・林遣都(32)の心の内

自分のことばかりじゃなくて、誰かの幸せを願って生きたい

林遣都本作のメッセージを「シンプルに言ってしまうと、“人を傷つけていいわけなんかない”ってことだと思うんです」という林さんは、現実の社会と照らし合わせ、未来へと目を向ける。 「未だに悲しいニュースが絶えない中で、生きるのは大変でしんどいことばかりですし、笹のように、やむを得ず人を傷つけたり、人を落としいれてしまうことも、誰しも可能性はあると思うんです。 それでも一人一人が心がけを少し変えて、自分のことばかりじゃなくて、誰かの幸せを願って生きていれば、そんなに悪いことは起きないんじゃないかなって。自分はそれを普段から心がけているのですが、この作品でも、そんな思いを込めて演じていました」

自分自身を磨き続けなければ、お芝居なんてできない

林遣都2007年の主演映画『バッテリー』でデビューを飾った林さん。本作はまだ10代だった頃、『DIVE!!』(2008年)で組んだ熊澤監督との再タッグを果たした作品であり、その点も特別だ。 「2~3年前に出演した映画の試写会に、熊澤監督が来てくださっていて、久々にお会いして“かっこよかったよ”と感想を言っていただきました。それが、映画への取り組み方に対する感想だったんです。“俳優をやるうえでの覚悟みたいなところを感じることができた”といった見方をしていただいて、それがすごく嬉しくって。“あのお芝居が良かった、面白かった”ではなくて、僕自身のことを見てくださって」と振り返る林さん。 さらに当時、監督からもらった言葉を今も大切にしているそうで、そのことを監督にも伝えたとか。 「自分自身を磨き続けることの大切さです。いろんな経験をして、いろんなことを知って。俳優って、それが大前提で、それを高め続けていかないと、お芝居なんて、人を演じるなんてできないと。そういった内容のことを10代の時に言っていただいて、そのことをずっと大事にしていますと監督にお伝えしたら、そういったことを僕の芝居から感じたし、今後も大切にしていって欲しいと言っていただきました」と噛みしめる。 まさに“磨き続ける”大切さを、感じ続けている林さんだからだろう。「これじゃ足りないって常に思っていて。年々ハードルは高くなってきています」と口にする。その姿が、これからをますます期待させる。 <取材・文/望月ふみ 撮影/梁瀬玉実>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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