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地方企業の暗黙ルール=「男性のカップは女性が洗う」従わず呼び出された40代独身女性の“意外なその後”

都市部でも、女性職員が男性職員のケアを担わされている組織は、きっとある。ただし、そうした暗黙のルールに適応できず転職を考えたとき、地方よりも都市部のほうが選択肢は多い。 地方40代独身女性202312金沢も地方都市ではあるが、地元に比べると人口はずっと多く、文化的な雰囲気がある。

地方と都市部の結婚格差

モモエさんは金沢という街を気に入った。東京や大阪という大都会と比べると人と人の距離が近くあたたかさもあるが、ここでは地元のように干渉されない。独身でいるだけでレッテルを貼られない。 いまどき、生涯結婚しない人なんていくらでもいる、というのは、都市部に暮らす人の感覚だろう。40代、50代、もしくはそれ以上の独身者を多く知っているほど、そう思える。 最近の国勢調査でも、25~39歳の未婚女性は都市部で少なく、地方で多い傾向がある。新潟県では、この年代で未婚の女性は38~40%、過半数を大きく割っている。そもそも39歳までしか統計が出されていないのも引っかかるが、それ以上の年代になると未婚率はさらに下がると推測できる。地方で未婚女性は、なんだかんだいってマイノリティなのだ。

女40代はどう生きるのか

そんなモモエさんは、これから先の人生をどう考えているのだろう。 地方40代独身女性202312「以前は、将来こんなふうになっていたい、こんな暮らしをしていたいっていう夢や理想像があったんですけど、それが逆に自分の人生を脅(おびやか)していたところがあるなぁと気づいたんです。将来ってほんと、何があるかわからないですよね。私が金沢で暮らすなんて、半年前には想像もしていなかった。 自分のことは自分で決めたいけど、相手があることなら自分ひとりでは決められない。だからあんまり考えない、決めつけないようにしています」 <文/三浦ゆえ>
三浦ゆえ
編集者&ライター。出版社勤務を経て、独立。女性の性と生をテーマに取材、執筆を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(宋美玄著、ブックマン社)シリーズをはじめ、『50歳からの性教育』(村瀬幸浩ら著、河出書房新社)、『リエゾン-こどものこころ診療所- 凸凹のためのおとなのこころがまえ』(三木崇弘著、講談社)、『新生児科医・小児科医ふらいと先生の 子育て「これってほんと?」答えます』(西東社)などの編集協力を担当。著書に『となりのセックス』(主婦の友社)、『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。
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