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子どもとの外出に苦労した4児の父が、人気アプリを開発。100万ダウンロード超えのワケ

産後育児のメンタルの負担を軽減する手助けにも

 授乳室を探す心配を減らし、外出へのハードルを低くすることは「産後育児のメンタルの負担を軽くする手助けにもなる」と村石さんは話します。 「以前、近所のお母さんが産後うつで自死してしまったという話を聞き、やるせない気持ちになりました。産後の女性はただでさえホルモンの乱れや育児疲れでうつ状態になりやすいと言われています。  さらに目の離せない赤ちゃんとずーっと家にいれば、誰だって気分が落ち込みます。でも外の空気を吸ったり、誰かと話したりする機会が増えれば、そのリスクを少しでも減らせるのではと思っています」

評価の高い授乳室とは?

スポットに寄せられた口コミ(執筆時点のもの)

スポットに寄せられた口コミ(執筆時点のもの)

 アプリにはユーザーがその授乳室・おむつ替え台などを「いいね」ボタン、「う~ん」ボタンで簡単に評価できる機能があります。  口コミ投稿もでき「清潔感があり快適だった」などの良いコメントもあれば、「施設の人が不親切だった」「あまり綺麗ではなかった」といった辛辣なものも。それを見た施設側が改善してくれることもあるのだそうです。  ではいったい、評価の高い授乳室、ベビールームとはどんなものなのでしょうか? 「安全な場所にあって清潔で、授乳用のイスやオムツ替え台があることは大前提ですが、口コミを見ていて思うのは、WHOガイドラインに沿った70度のお湯がでる『調乳用温水器』とニオイの出ないオムツ用ゴミ箱の設置、授乳室が鍵付きであることはマストだと思います。また、ベビールームであれば『ここまでは男性の入室可』などと明記してもらえるとパパも入りやすいと思います」  また、村石さんが「ぜひすべてのベビールームに導入してほしい」というモノがあるのだそう。 「Combiさんが出している使い捨ての『直接触れないペーパーシート』というアイテムです。オムツ替え台の衛生面が気になる人は多いと思うのですが、これを敷いて使うことで赤ちゃんのお尻を触れさせずに済むし、台の汚れも防げます。設置は増えてきましたが、もっと広まってくれるといいなと思います。  また、不審者に遭遇したときや具合が悪くなったときに押せる緊急時用のボタンも増えほしいです」
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評価の低いベビールームって?
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