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市毛良枝、13年間の“母の介護“で「自分を見つめ直した」始めた趣味とは

「仲間と呼べる人がほしい」と社交ダンスをスタート

市毛良枝さん――結果、今でもドラマなどで活躍されているわけですが、仕事面ではどう展開していったのでしょうか? 市毛:ボランティア活動もしていたので、そこを軸にしようとか、いろいろ考えました。実は役者って、同僚がいないんですよね(笑)。劇団に所属していれば別ですが、友だちはいてもたまにしか会えない。役が少なくなれば、同世代の友だちにもなかなか会えない。  なので、親もいない、友だちもいない、自分が立てる場所もないとなった時に、わたしどうなっちゃうんだろうと自分のことを見つめ直したのが、60歳の始めの頃です。  そこで永遠の関係じゃないかも知れないけれど、自分が仲間と呼べる人たちがたくさんいて欲しいと思いました。簡単に人間関係ってなくなってしまうんですよ。特にコロナで途切れた3年間ですよね。  自分の核となる場所がないと、本当にそのままになってしまう。特にわたしたちの仕事は、それを意識しないといけない。 ――コミュニティに属することは、大切なことだということですね。 市毛:いろいろ模索すると同時に体づくりで社交ダンスを始めました。そこで仕事関係でもない、そこで知り合った友だちと話していると、ちょっとだけ介護のことは忘れられたんです。リフレッシュになった。  体力がないと心も不安定になるし、体をちゃんとしないとダンスがも出来ないので、ヨガをやったり、ピラティスをやったり、短い時間で出来るいろいろなことをちょっとずつやりました。自分の肉体を直したんですね。その中に音楽もあり、音楽会、朗読劇のお声がかかることになったんです。 ――そして開催となるわけですが、どのようなステージになるでしょうか? 市毛:小さい頃から好きだった音楽を直に、同じステージ上で聞けるので本当に楽しいですよ。音楽の振動が伝わってくるんです。今回も生演奏があります。ひとりで2時間近い舞台なので、持つのかなあと心配ですが(笑)。 <取材・文/トキタタカシ>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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【チケット情報】
音楽のある朗読会「あなたがいたから~わたしの越路吹雪~」
チケットは各プレイガイドにて発売中です。当日券の販売もあります。
詳しくは、「市毛良枝オフィシャルサイト」
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