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市毛良枝、13年間の“母の介護“で「自分を見つめ直した」始めた趣味とは

母の介護に奮闘する中、整体師の言葉に泣いた

音楽のある朗読会「あなたがいたから~わたしの越路吹雪~」

音楽のある朗読会「あなたがいたから~わたしの越路吹雪~」

――昨年は舞台「百日紅、午後四時」にも出演され、パワフルに活躍中と思いますが、体力維持の秘訣は? 市毛:舞台はたくさんの共演者のみなさんがいましたので、そのおかげだと思っておりますが、今回は2時間近くひとりですので無謀です。暴挙です(笑)。  体力は40歳から始めた登山がベースにあり、最近では母親の介護があったので登山が出来なくなっていたのですが、体力作りそのものは好きなままですかね。 ――するとお母さまの介護も、ほかの人よりは頑張れたと思いますか? 市毛:ただ、整体に行ったときに整体師さんから「こんな体の人は見たことないですよ」と言われたんです。その時、泣いてしまったんですね。やっぱりいっぱいいっぱいで介護していたので、涙が止まらなくなって、これはまずいかもと。  もしかしたら介護うつ状態かも知れないということになりました。親のこともあるけれど、自分自身もメンテナンスしないと、悲惨なことになるかもしれないと思ったんですね。

「このままでは倒れてしまう」人に頼めることは頼むように

――危険信号だったわけですね。その後、どう解決されたのですか? 市毛:ちょっと冷静になり、人に頼めることは頼もうと思いました。そうでなければ、わたしも倒れてしまう。だからお願いするために、いろいろな人たちに会いました。近所の人との立ち話でも「何かあった時、誰か助けてくれる人いない?」みたいな感じで(笑)。  見ず知らずの人にも何人も会いました。介護は当事者同士だけは行き詰ります。お互い命賭ける感じになってしまうので。自分だけでも社会とつながらないと思いました。  それと、ちょうどわたし自身も仕事の過渡期で、年代が母役から祖母役に移り変わる時期でした。今まで順調に常にあった仕事が、ちょっとずつ変わっていくことをなんとなく実感していたので、わたしにも終わる時が来るなと思いました。  なのでこのまま俳優だけだと自分の居場所がなくかるかも知れないと思い、60歳くらいの時に辞めようかと思ったんです。
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「仲間と呼べる人がほしい」と社交ダンスをスタート
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音楽のある朗読会「あなたがいたから~わたしの越路吹雪~」
チケットは各プレイガイドにて発売中です。当日券の販売もあります。
詳しくは、「市毛良枝オフィシャルサイト」
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