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離婚してもっと不幸になる女性の特徴。「子どもに見捨てられそうになる女性も…」

離婚しても失敗する人の特徴とは

「離婚はしたけど幸せじゃない」そんな人も、緒方さんの元には多く集まるといいます。離婚後に“不幸になった人”とは、どんな人なのでしょう。 「離婚貧乏(離婚を機に経済的に困窮すること)になりたくないから、アプリを使って次の相手を探そうとしている女性とか、結局次の相手が見つかったけど、相手を資産や年収などの条件ばかりを見て一緒になったから、再婚して嫌な部分が見えてきて後悔したというケースがまずあります。  熟年女性の中には、仕事をしておらず出会いがほとんどない方も多いので、出会いから再婚まで、トントン拍子に進むことがあります。したたかさがあるなと感じる一方で、結局『結婚』をゴールにしているので、結婚生活が始まるとまた上手くいかなくなるといったケースは後を絶ちません」  他にも、熟年離婚の失敗例を聞くと、離婚の精神的ダメージでその後の人生が良くない方向に行ってしまうケースがあることを教えてくれました。 「他者への依存傾向が強い女性は、『離婚できたけど寂しい』となり、意識が新しい依存先を探してしまうようです。新たなパートナーに向く場合以外に、ホストクラブ通いや買い物、エステや美容整形など、高額な自分磨きに走るケースもあります。  ホストクラブや買い物は、その瞬間は相手がちやほやしてくれますから、寂しさを忘れられるんです。そうして何かにハマった結果、子どもに発覚して見捨てられそうになって相談にいらっしゃる方がいます」  熟年ともなると、人によっては本音で話せる友人が少ないといった事情から、離婚後に孤独を募らせてしまう人がいるそうです。だからこそ、ステップ4の感情のコントロール力、すなわち心の自立をきちんと行い、自分で自分を幸せにする力を身につける必要があるのです。

熟年離婚後に夢だった留学へ

円満に見える夫婦 熟年離婚の失敗例を聞くと、孤独や依存症への転落を想像し恐ろしくなりますが、逆に熟年離婚をし、ハッピーになった成功例について教えていただきました。 「63歳の夫と60歳の妻が離婚されたケースは、まさに“円満”と言えると思います。離婚までには1年半かけてお二人のカウンセリングも行いながら話し合い、婚姻生活30年を振り返り、もう1回関係を再構築するのは無理なのかも含め、いろいろトライされていました。  お子さんへ報告されたときも『2人ともやりきったの?』と聞かれたそうですが、カウンセリングに二人で通っていることを伝えたところ、子どもも納得してくれたと言います。お互い心から感謝を伝え離婚し、奥様は離婚後に、夢だった海外留学を叶えたそうです。まさに熟年離婚でご自分の人生を見つけたケースです」  熟年夫婦における心の問題は、数十年積もった不満に夫婦で向き合うことだけでなく、自分とも向き合い、精神的に強くなる必要があります。  また子どもがいくつであろうと、夫婦の問題に子どもを巻き込んで、味方につけようとしたり、分かってもらおうとしたりしてはいけないのだなと、改めて理解することができました。  熟年離婚を推奨したいわけではありませんが、「いつだって人は変われる」という忘れがちな事実に気づき、より良い人生を歩むキッカケになったら嬉しいです。 <取材・文/おおしまりえ>
おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
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