大好評の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』。小人役俳優が「撮影は最悪」と告白
公開前から大きな注目を集めていた映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が今月8日、ついに封切られた。初日から3日間(12月8日~10日)で観客動員は26万人超、興行収入は4.1億円を突破し、初登場1位の大ヒットスタートを記録。国内最大級の映画レビューサービス・Filmarks(フィルマークス)の初日満足度ランキングでも1位に選ばれている。
このように観客からも高評価を得ているようだが、本作に出演したイギリスの大物俳優ヒュー・グラント(63)は、「撮影は最悪だった」と話している。
『夢のチョコレート工場』(1971)、『チャーリーとチョコレート工場』(2005)に続き、英作家ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』を元に映画化された『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』。本作では、工場長ウィリー・ウォンカの若き日とチョコレート工場のはじまりの物語を描いている。
大ヒット作『チャーリーとチョコレート工場』では、あのジョニー・デップがウォンカを熱演していたが、本作では人気若手俳優のティモシー・シャラメを起用。高い演技力と美しい容貌から「ハリウッドの若き貴公子」と称され、いま最もホットな俳優といわれるティモシーが主人公のウォンカを演じるとあって、大きな話題を呼んでいた。
そんなティモシーと同じくらい関心を集めていたのが、ウンパルンパ役を演じるヒュー・グラント。「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」などの作品で知られ、元祖ラブコメの帝王と呼ばれている彼だが、今回は「チョコを盗む小さな紳士」ウンパルンパ役にキャスティングされた。
これまでは、長身でダンディな英国紳士という役柄が多かったヒュー。本作では、緑色の髪にオレンジ色の肌を持つ小人ウンパルンパに扮し、愉快な歌やダンスを披露している。
背の高いヒューをスクリーン上で小さく見せるため、映画ではコンピューターで生成された映像(CGI)が採用されていたという。そうした技術を使って行われた撮影について、本人は記者会見でこう振り返っている。
「特殊な技術を使った撮影は苦行だったよ。すったもんだの騒ぎだった」「あれ以上最悪なことはないだろうね」
元祖“ラブコメの帝王”が小さな紳士に
撮影は苦行。最悪だった
さらに自分の体を使って演技をするのか、それとも表情だけで演じるのかも分からず、苛立ちを覚えたとも明かす。「ちゃんとした指示もなかった。率直に言うと、僕が自分の身体を使ってした演技はヒドイもので、全てアニメーションに差し替えられたんだ」 こうして撮影の内幕を色々とブチまけたヒューだが、今回の作品が特に嫌だったわけではないようだ。私生活で5人の子供を育てている彼は、「(映画出演は)少し嫌なんだけど、僕にはたくさん子供がいるから、お金が必要なんだ」とも話し、お金を稼ぐために俳優を続けていると冗談まじりに語っている。 確かにCGIを使った撮影は苦手のようだが、他のキャストやスタッフたちとの関係も良く、撮影現場の雰囲気はとても良かったそう。どうやら今回の発言も、皮肉屋で知られる彼なりのユーモアだったようだ。
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